日立セメントの索道が停止するというので行ってきた。 大平田鉱山の石灰石を、索道で山を越え谷を渡って平地まで運び、そこからベルトコンベヤで工場に運ぶ。上の写真の左から4分の1くらいのところにセメント工場がある。焼成炉のプレヒーターが見えている。 仕組みはスキーのリフトと同じだ。複線自動循環式普通索道と思われ、鉄道でいえばレールに相当する部分は、「駅間」は固定された支索に、両端部はそこから切り離された場内レールに従って移動する。 索道そのものは数多の紹介記事があると思うので、ここでは場内レールでの動きと、搬器(ゴンドラ)の機械部分を見る。 搬器の上にあるケーブルが、固定されている支索。その支索を四つの車輪で伝う搬器を引っ張るのが、腕の中央で噛んでいる曳索。 上のケーブルは無視してほしい。上から2本目が支索、3本面が曳索。曳索を「掴んで」いる。 反対側。両端部では、おそらくこのアームを機械的に回転して、曳索を掴んだり(握索)離したり(放索)する。 という形で1組になったツメが循環している。そのツメが、搬器を引っかけたり解放したりしながら移動させる。スキー場のリフトが、停留場でいったん停止になったりするのは、これと同じ原理だ。 といっても、写真では動きがわからないだろうから、動画で。 搬器のバケットは最大1.25tの石灰石を積める。この原理でいったん停止した搬器に、ホッパーから石灰石が投入される。 卸すところは見学できないが、バケット中ほど下に軸が通してあり、上部のフックがあるので、自動でフックを機械的にはずし、積み荷の重さで回転するものと思われる。 再掲する。バケットを支える軸は、バケットの断面から少しズレている。バケット上部に飛び出すハンドルをおそらく上に上げると、積み荷の重さでバケットがロール方向に回転して積み荷が卸されるものと思う。 その部分の拡大。ハンドルの反対側にローラーがある。おそらく、取り卸し場で機械的にこのローラーに何かが当たって押し下げられ(ハンドルは上に動き)、バケットが(写真でいえば)時計回りに回転するものと思われる。 バケット裏面には円筒がついているが、これがなにか、わからない。荷役の際に、機械的に何かと接触してバケット回転に関係するのかもしれない。 なお、裏面にはいくつか孔が空いている。水抜きと思われる。 【同日追記】 level_7gさんより「搬器の下に付いてるローラーは、鉱石積込み時に搬器の左右位置を固定するためのもの」とご教示いただきました。 PR |
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