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『東名・名神高速道路の不思議と謎』『中央自動車道の不思議と謎』によせての続き。

 
山形みらいさんの『東名・名神高速道路の不思議と謎』と、藤田哲史さんの『中央自動車道の不思議と謎』を作りながら、GoogleMapsのストリートビューで三遠南信道を眺めていて、渋川寺野ICにものすごく行きたくなった。



新東名の浜松いなさJCTから、飯田線三河川合駅近く、鳳来峡あたりまでを一直線に結ぶ三遠南信道の開通区間。その途中にあるのが渋川寺野ICで、走行中には、とくになんの感慨もないに違いない。しかし、上の地図を見てわかるとおり、相当に集落から離れている。ストリートビューを見ると、1車線の、舗装林道みたいな道をくねくねと行くと、突如高速道路が現れる。そんな感じだ。「秘境駅」ならぬ「秘境IC」だ。

まずは、県道428号の渋川の街中から。
 
渋川の中心部は、県道沿いに商店も並ぶ。北に抜け、都田川が支流の寺野川と合流する地点に三遠南信道の案内標識がある。このあたりはまだ少し平地がある。そこを左に折れる。


こんな感じで、案内に従って「地形なりの道」を進んでいく。標識通り左に行くと寺野川の右岸から、直進すると左岸からになる(ストリートビューはそちら)。ここでは標識通り、左へ。

 
しばらく進むと、高速道路が目に入る。

 
標識通りの道が、優先道路になっているのことが、唯一の安心感。

 
 
ようやく入口に到着。向かって右手が引佐、左手が鳳来峡。ここは引佐方面とのハーフICなので、三遠南信道をアルバートでくぐり、引佐方面へ。

 
 
カルバートをくぐると、開通記念碑があった。

感謝の心
交通安全
寺野自治会建之
二〇一二年三月四日 四〇戸

石碑になのに「IC」とか西暦があると、少し不思議な感じがした。この地区の方々の利用がどれだけあるのかはわからないが、石碑を自治会が建てるほどの存在というのは確かだ。「寺野」という地名も、これで全国区になった。





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新豊根ダムに向かう途中、村道の標識が目に入った。こういうロケーション。県道428号沿いにある。

 
よく見ると、後ろのダム放流注意の看板は「頭首工から…」云々と書いてあり、一般的に通じるのかな…。これは大入頭首工(おおにゅう)のことで、天竜川水系大入川のここで取水して大千瀬川(やはり天竜川水系)に流し、さらに振草頭首工で鳳来湖(宇連川水系)にダイレクトに注ぐ。遠く豊川用水にも流れてゆく。

ああ、そんなことを知っていたら、これらもきちんと見るべきだった。いまGoogleMapsで衛星写真を見ると、豊根中学校に渡るための吊り橋もあるし、県道沿いには豊根中学の寮もある。全校生徒28名、その大半が寮住まい。豊根村が、新豊根ダムを観光地として大歓迎していることはうすうす知ってはいたが、これをふまえると、それは大歓迎するだろうなあ、また行かなくては、という気持ちに。

 
なお、新豊根ダムへは行けなかった。だから、「また行かなくては」。







 
二瀬ダムの堤体上は、埼玉県道278号である。最近、三峯神社が毎月1日に頒布する『白い氣守』目当ての大渋滞が起きている、まさにそのルートである。


堤体上は、見ての通り、信号による片側交互通行の1車線だ。といっても、ここがボトルネックなわけではなく、この先、三峯神社までの道も狭い。そもそも大渋滞の原因は、駐車場待ちや放置駐車だ。

トップの写真下に移っている道は、新道である。ここには2013年まで、名物の「隧道内分岐」があった。ストリートビューにもあるし、詳細は『山さ行がねが』をご覧いただきたい。




『山さ行がねが』 隧道レポート 国道140号 駒ヶ滝隧道  前編


いまはその隧道内分岐は廃止されたが、GoogleMapsには旧道も描かれている。

旧道についてはこれで十分なので、ここではその「新道」の迫力をお伝えしたい。

 
ストリートビューでは、トンネル(現在は廃止)の左に見えている直進方向、それがいま、この形である。高い桟橋構造による2車線道路。

 
バスの車長が12mとすると、高い脚で25mくらいだろうか。隧道内分岐を作った当時は、こういう構造を実現するよりも、隧道内分岐を選択する方が合理的だったのだろう。

 
床版の下にある通路は、建設のためのものだろうか。点検用にしては大がかりすぎる。


こうした桟橋上の橋としては、山形県の肘折希望大橋が有名だ。
 
 
こうした、鋼管を橋脚として利用した橋というのは、これから増えていくような気がする。


最後にもう一度、堤体上の道を。
 

こうした堤体上の道については、『ダム大百科』で、『山さ行がねが』の平沼義之さんが書いておられるので、ぜひご一読いただきた。

 










マニアパレル」の@BAD_ONさんたちと、京葉道路の両国近辺に出たとき、思わず彼は言ったのだ。「道路拡張スカイライン」…。

 
対岸の道路、奥には10階建て以上のマンションが建ち並ぶが、その手前には3階建てくらいの低いビルがずらりと並ぶ。「これ、都市計画(道路拡張)のために、高層マンションはセットバックして建てられている。しかし、その手前のビルは、都市計画のために建て替えられずに往時の高さで残っている」。そういえば、こういう風景、あるぞ!

 
GoogleEarthよりキャプチャ、加工したもの。マゼンタで囲った部分だ。

 
そして、墨田区の都市計画図を見ると、確かに京葉道路の北側に、道路を拡張する計画が掲載されている。マゼンタに塗った部分が、それだ。

ほかにも、こういうところは散見される。たとえば…
 
 
上の2点は、本郷三丁目交差点の北向きと東向き。いずれもGoogleEarthよりキャプチャ、加工したもの。

「道路拡張スカイラン」。すばらしい名付けだ。





 
岐阜県道290号で見つけた「起点」。下記の地図の、ガソリンスタンドマークのすぐ右のT字路にある。地図の上から板取川を渡って南西→東へとちょっと太く書いてある県道290号がガソリンスタンドを過ぎ、南に90度曲がっている場所だ。しかし、ここは県道290号の通過地点であり、そこから東、「御手洗」と書いてあるほうに伸びる細く書いてある道は県道ではない。



しかし、南に向かった県道290号から東に分岐する形で、県道291号が太く書かれている。これがきっとバイパスなのだろう。そして、先の「細い道」は旧道になってしまい、しかし起点標はそのまま残ってしまった。

こんなことが見て取れるのが、標のおもしろさだ。








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