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混雑しているだろうから、という理由で、富良野にはあまり足を踏み入れない。旭川から、あるいは落合に向かう国道38号も、ずっと時速50kmでクルマが数珠つなぎだったりして、つらいのだ。それを押して、麓郷に行ってみたところ、大きな、しかしこういう規格の郵便局舎に出会えた。

 
奥行きがあるだけあって、煙突は二つある。側面の窓、手前3連の部分までが、カウンターと客扱いスペース、奥の4連は業務用か。

 
左側面。窓の有無が異なる。

 
そして、残っていた旧郵政書体。








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北海道の豊富の東、台地の上の道道84号から道道121号へと曲がった時に、ふと郵便局舎のような建物が目に留まった。通り過ぎてしまったが、引き返してみると、看板の付け方からして郵便局舎だ。

 
 
出入り口はシャッターが下ろされ、窓も塞がれている。

 
「〒」マークが掲げられていた部分と、その下には文字を外した跡。現地では何郵便局か不明だったが、ポストマップによれば江辺頃別郵便局といい、廃止は1973年7月16日とのこと。この建物は当時としては比較的新しかったと思われ、以来45年も閉鎖されたままならばこの姿を維持しているとも思えないので、廃止してからなんらかに転用されていたのだろう。

 
そのときは「旧道かな」と思ったくらいできちんと写真を撮っていないのだが、郵便局からオフセットした位置にゲートがあった。ここを地理院地図で見ると、下記のようになる。

中央が郵便局跡。その右に、神社(現認せず)に向けて堀割がある。廃線跡かと思って空中写真を見て思い当たった。日曹炭鉱天塩だ。この付近で植民軌道の本流駅と平面交差していたと思われる。


国土地理院の空中写真HO641X-C4-12より。撮影は1964年10月15日。

サイト『1970年代 北海道鉄道写真』「北海道の殖民軌道と森林鉄道」ページには、より古い地形図が掲載されている。そこには植民軌道はないが、日曹天塩がここで北に分岐している様子が見て取れる。郵便局のマークもある。

鉄道の廃止は1972年7月29日。郵便局は、それから1年、長らえた。



 
飯田市郊外の郵便局。住宅街なので、局舎がいつリニューアルされてもおかしくない。

 
旧郵政書体。取り付けが歪んでいる。ここで冒頭の1枚目の写真をご覧いただくと、入口の上の「竜丘郵便局」の「郵便局」はいまの郵政書体だ。しかし「竜丘」はオリジナルのようだ。

 
 
平屋の大きな局舎。内部もゆったりしているのだろうか。






 
新潟市にはいくつもの「○○山」地名がある。「牡丹山」もその一つ。10列に分類される新潟の砂丘列のうち「新砂丘II-4」はこの地名をとって「牡丹山砂丘」とも呼ばれるが、現地は「言われてみれば…」という微高地の尾根を道路を地形なりに走り、両脇に向けてわずかに下っている程度で、「そういう地形」の関心と知識がなければ砂丘だとはまったく気づかないだろう。

そこを歩いていたら、郵便局だった建物があった。郵便差出箱8号は機能しているようだし、窓の向こうにはなにか見える。なにかしら使っているのかもしれない。スチールのサッシの間に木の枠が見える。

 
「こんなところに」と感じる位置に、局舎名が掲示されていたようだ。痕跡から、旧郵政書体が貼り付けられていたものと推測される。「新潟」と「牡丹山」の間の孔は、冬季のストーブの煙突用か。

現在郵便局は、少し西へ行き、北へ曲がったところに移転している。







 
紀伊半島最南端、潮岬の半島の東に「(紀伊)大島」がある。かつて潮岬に来たときには、まだ串本フェリーが運航されていたが、いまは「くしもと大橋」が架けられ、陸続きとなっている。途中の苗我島にループ橋があり、高度を稼いでいる。その紀伊大島は、現在でも3000人を越す人口がある。

いちばん大きな集落は北側の大島だが、南側に須江という集落がある。そこにあるのが、この赤い、かつての山小屋建築のような須江郵便局だ。上の写真は丈夫に向けてパースがついているのではなく、前面が後傾している。

 
前面の出っ張りの側面に入り口。

 
その前面も後傾している。

 
屋根は事実上の片流れ。









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