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JR四日市駅から末広橋梁(可動橋)を目指して歩いていると、保線車両の車庫の横に、プレートガーダーが一つ+三つ、保管してある。これらはおそらく災害用の予備の桁であろう。JR東海管内では時折見かける。

上の写真は大型のもので、銘板等はないので詳細はわからない。

「三つ」のほうはこのように重ねて保管してある。

塗装表記。

型式 大正9年式
支間 5M05
塗装年月 1989年12月
塗装回数 3回塗
塗装種別 下塗 塩基性クロム酸鉛さび止ペイント(鉄けた用)
及塗料名 中、上塗 長油性フタル酸樹脂塗料(鉄けた用)
塗料メーカー 大日本塗料株式会社
施行者 中施施設工業株式会社

これが、カッティングシートのようなもので切り抜き文字として貼り付けられている。

この「大正9年式」というのは『鉄道構造物探見』(小野田滋著)に掲載されている、大正9年3月4日の「達198号」による、6、8、10、12、15、20フィート桁(クーパーE40)なのだろうが、5m05という寸法は16.56フィートであり、どういうことかはわからない。


こちらは槽状桁。

微妙に柵の向こうなのでよく見えないのだが、この溝状の部分にレールを固定する。それにしても、同じものが三つあるというのは、駅構内などので使われていたのだろうか。

こうした災害用桁は桁の架け替えで捻出されるものだと思うが、果たしてどこから来たものなんか。それがわかると一段と「味わえる」のだが。




【関連項目】
中央本線須原駅 災害用桁(ポーナル桁)
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