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20091126.jpg子供心に、なぜ阿賀野川のほうが信濃川よりもずっと川幅が広いのか、疑問であった。信濃川は日本一の大河であると教えられ、祖母からは改修以前(旧万代橋の時台)を聞いていたからかもしれない。

阿賀野川は、信濃川とともに新潟平野を沃野と化した立役者だが、
その信濃川が万代橋くらいの川幅しかないのだから、
阿賀野川も似たようであるべきだ・・・そんな子供じみた発想であった。

20091126-3.jpgそれにしても、斜材がぶっといと、なんもそそられない。
レトロな雰囲気は醸し出しているが、斜材がすべてをブチ壊す。
そんな印象の泰平橋。
おれは華奢なのが好きなんだ。たぶん。
20091126-2.jpgでも、こうして見るとそれなりに萌える要素はある。

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20091117-1.jpg20091117-2.jpgこぢんまりとした印象の、100ftプラットトラス。
東武野田線の庄内古川橋梁である。
100ftでわたれてしまう庄内古川とは、東京湾に注ぐ中川そのものである。

中川を北に遡るとしよう。
武蔵野線と交差するあたりでは水のある幅が80mほどある中川は、
すぐに西に元荒川を分け、新方川を分け、大落古利根川を分ける。
すると、中川はこれくらいに細くなる。


1929年横河橋梁製の、当年80歳の橋梁である。

20091117-4.jpg文字を読みやすくするためにアンダーにしてある。

昭和五年
株式会社横河橋梁製作所
製作


歴史的鋼橋一覧によれば昭和4年製となっているのは、側径間が昭和4年製であるためだろう。

さて、その側径間である。
20091117-3.jpg真横からではないが、明らかに桁が斜めになっている。
対して、レールは水平。
そのため、枕木にゲタを履かせている。
こちらの銘板はこう。
20091117-5.jpg
ちゃんと昭和4年製である。


本邦に5例しかないらしい、300フィートのペンシルバニアトラス。
そのひとつが、大船渡線の鍋鉉に左下、真滝-陸中門崎間の北上川に架かっていた。

20091112cto-76-16_c9_41.jpg(国土画像情報
cto-76-16_c9_41を転載、トリミング)

見よ、水面に映ったこの美しい影を。
うまい具合に上流川に影を落としているため、波が邪魔することもない。

この桁は1922年汽車会社製。1925年開通、1979年頃まで使用されていた。
長さ約93m、高さ約15m。
こちらのサイトの写真を見ると、蒸気機関車の3倍もの高さがよくわかる。


さて、本橋梁の建設中の写真が土木図書館に多く残る。
鉄道橋梁工事」内に「記載事項なし」とする写真の多くが、本橋梁である。
なんと美しい姿。
co0519.jpgco0474.jpg(土木図書館蔵)

興味を引くのは「墜落橋脚引上工事」と題する写真である。
co0432.jpg(土木図書館蔵)

一体何があったのだろう。


なお、土木建築工事画報の記念すべき第一号にも簡単な説明がある。


先月末で、北陸鉄道石川線の末端部分、鶴来~加賀一の宮が廃止になった。
20091111-1.jpg

















かつては石川県内に縦横に路線を敷いていた北陸鉄道は、
かつてこの加賀一の宮から南に金名線という路線を有していた。
その路線が運転をとりやめたのは1984年、廃止は1987年である。
廃止となった理由は、手取川を渡る橋梁の橋台の劣化であった。

その手取川橋梁の美しいプラットトラスのシルエットが
航空写真に記録されていた。
20091111.jpg

国土画像情報よりccb-75-22_c23_5
を転載、トリミング




いま資料を探索中・・・。


ほぼ同じ場所に、いまは別の橋がかかっている。
グーグルマップで上空から見ると、同じ橋かと思ってしまうが、
実際には微妙に位置がずれている。
自転車専用の橋で、金沢市内の御影大橋の幅を詰めて転用したものである。



ここにはこのようにトラス橋が3列並行している。
パッと見ただけでは、なにがなんだかわからないと思う。
20091018-1.jpg



















画面奥、一段高くなっているのが、緩行線の複線ワーレン。
手前の直弦ワーレンは、快速線の下り線。
それらに挟まれるようにしてある曲弦プラットが、快速線の上り線である。

この上り線の橋梁の架け替え工事がまもなく始まる。
200フィート(62メートル)の曲弦プラット8連を目の当たりにできたら
さぞ美しいかろうが、上述のように、遠く、たとえば北側の国道6号からはまったく認識できない。
橋梁の真下に行って、ようやく姿を拝めるのである。

真下に行くと、このようになる(逆光なのでちょっと・・・)
20091018-2.jpg



















この、私が立って撮影した地点に新たな橋が架かる。
すなわち、一時的に4本のトラス橋が平行することになる。

20091018-6.jpg



















ここに行ったのは、この1917年東京石川島造船所(現IHI)製のプラットトラスを見るためだったが、
実際には1980年代に入って製造された緩行線の複線トラスの、桁高さが変わる部分に圧倒された。
(製造メーカー不詳)
20091018-3.jpg




















詳細な寸法は不詳だが、左側(方角で言えば北東。取手側)は
緩行線と同じ間隔で橋脚があるので、200フィートクラス。
右側(南西、天王台側)は緩行線2連分を一またぎにしている。
ということは400フィートクラス(支間約124メートル)。
支間が長くなれば桁の高さも大きくなる。それを連続させているのが興味深い。

しかも、この場所だけではなく、のべ4種の高さがあるのである。
20091018-5.jpg





















20091018-4.jpg






















航空写真を見て判断する限り、取手方から
・62m程度 4スパン(最小高)
・124m程度 3スパン(最大高)
・100m程度 2スパン(中間高)
・62m程度 3スパン(最小高)
に見える。

詳細な図面が見てみたい。


全体の橋長は、『鉄道ファン』1983年2月号掲載の、国鉄運転局車務課山本五兵衛氏
「常磐線 我孫子-取手間 複々線化完成」という記事によれば、
「利根川橋げた(972m)」だという。


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