北海道の足寄の駅前に、大阪屋食堂という店があった。バイクの友人からその存在を聞いたのは確か1998年頃。オヤジさんが調合した味噌だれを使ったジンギスカンがめっぽううまい。夏は座敷をライダーハウスとして開放していた。
足寄の里見ヶ丘キャンプ場にテントを張って、バイクで行く。帰りに銭湯に寄る。前年の記憶で、男湯だと思ってよく確かめずにガラリと戸を開けたら女湯でびっくりしたことがある。後ろ姿を見てしまった女性、すみません。 この大阪屋食堂、親父さんは当時で既に七十代後半だったと思う。足寄駅前の道路拡幅工事で移転を余儀なくされたとき、店を畳もうか悩んだ末、楽しみにしてくれる人がいるということで、移転して営業していた。ライダーハウス用の部屋も用意したと聞いていた。写真は移転前の店だ。 今年の夏、7月30日に訪れた別の友人が、「明日で閉めるそうだ」と教えてくれた。移転後、7~8年くらいだと思う。しかし、オヤジさんは80を越えている。おばさんはわからないけれど。お店は56年やっていたという。足寄という土地の栄枯、と言っては足寄にお住まいの方に失礼にあたるだろうが、そうしたものを見てこられたお二人だ。もう、お店を閉めても、だれもなにも言えない。 お店が移転する前、給水器には私が作ったステッカーを貼ってもらっていた。店が移転してもその給水器は使われ、今年行った友人によればまだあったという。つくづく、ライダーに優しいお店だった。オヤジさん、おばさん、いつまでもお元気で。 PR |
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