こういうスタイルの建物にすごく惹かれる。役所風でも言おうか、1970年代学校風とでも言おうか。意匠を凝らすこと名とまったく考えていない外壁、その印象をさらに強くするドアや、大きさの揃ったサッシ。すべてがすてきだ。
こういうスタイルに感じるのは、社会の中の役割としての仕事。作業、という言い方の方が近いかもしれない。個の入る余地は基本的にはなく、全国に均質な対応をすることが求められる仕事。 社会からそうした姿勢を求められる仕事が存在したのは、もしかしたら終戦後から1980年頃までの30~35年間くらいなのかもしれないんじゃないか。官公庁の組合が労働運動を引っ張ってきていた間だけ。あてずっぽうだけど。 ちょっと歪んでいる文字もあるけれど、「郵便」の文字を見る限りは郵政書体だ。 尾白内郵便局は、北海道の森から海沿いに東に行ったところにある。この日、朝食に森のいかめしを食べようと思っていたのに、私が行ったときにはまだできていなかった。すぐ近くにセイコーマートがあったので、そこで朝食を取った。
見れば見るほど、昭和50年代の国鉄の「カプセル駅」のテイストを感じる。安価に、規格ものとして成立した形なのかもしれない(まったく根拠はない)。
道路が鈍角にカーブする交差点に面しており、真正面から見ると郵便マークが見えない。郵便マークの行灯は、道路の軸と直角に配置するものなので真正面からは見えないものだが、ここでは道路は斜めである…。局舎はエアコン完備。 郵便局なのに、その前に設置してあるポストの大きさがなんとも言えぬ。その手前、駐車場に入るにはとても邪魔な位置に標識があるのも不思議だ。 素晴らしい郵政書体。とんがっている。痛い。 道路からは、この側面しか見えないのだ。これが建てられた頃には、そんな主張の必要性などなかったのだろうな。 |
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