京都の大原への入口は旧道にあたる場所にある。そこにある郵便局。一見、民家のような外見。入口も、これがガラス戸ではなく木製の扉であれば、さらに民家のように見えよう。
屋根は瓦葺きで寄棟造り。ふと、自分の実家の建て替える前の姿を思い出した。 郵政書体とは少し異なるが、切り文字が外壁に貼り付けられている。ここだけ窓のようになっているのは、外壁を補修した際に文字の移設等をなぜかせず、ここだけは以前の外壁をそのまま再利用しているのだろう。 【2014/10/5追記】 京都在住の谷口幸治さんから「京都市内で山城表記は珍しい」とのコメントをいただいた。「山城」が冠されたのは「大原郵便局」という名称が他で使われていたからだろう。とはいえwikipediaによれば「大原郵便局」は全国に5局ある。 現在、「山城」をわざわざ冠するのは、一般的には宇治以南が多いそう。確かに山城町(現木津川市)も南部だ。大原は古くは山城国愛宕郡なのでここが山城を名乗るのは間違いではないのだが、この郵便局が設けられた頃はこのあたりでも「山城」を冠することがあったということだろう。
礼文島の香深井郵便局だった建物。いまは100mほど離れたところに新局舎がある。局舎の前の道は1.5車線、とても真正面を全景として撮ることはできない。こちらは南(妻)・東(平)面。
入口から左が営業スペースになっていて、その部分だけ、庇がかかる。また、玄関の上には庇としての機能はないものの、意匠としての屋根がある。 玄関の戸を見ると現在の郵便局の仕様の意匠となっており、またSECOMのシールも貼ってある。最近までここが局舎として使われていたことがわかる。 窓上の庇。建築的な名称を何というのかはわからないが、端部は張り出し、不要な裏側まで飾りが施してある。 そのまま視線を横へ。少しだけ張り出した出窓は二重窓になっていて、外側はサッシ化されている。上は銅板葺きだろうか。その向こうの小さな窓の上には庇がかかる。 表から中を覗いた。こんな建物に住みたい。儲けとかまったく関係なく、店をやりたい。 北側には窓がない。また、外壁は、見える部分だけが塗られていたことがわかる。新局舎に移転したのは2013年12月24日とのこと。もう使われなくなったこの局舎、今後はどうなるのだろうか。 |
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