(写真は右岸、下流川から。画面右が碧水、左が秩父別) 北海道の深川付近を走っているとよく「青看」に出てくる(ような気がする)割には大きな地名ではない「碧水」。R233とR275の交差点で、行ってみると、「なぜここが青看地名に?」と思ってしまうようなところ。その碧水交差点の東、R233が雨竜川を渡るところに架かるのが、この筑紫橋である。 サイト『北海道鋼道路橋写真集』は相変わらず閲覧できないが、筑紫橋の項目は閲覧できる。それによれば、諸元はこうだ。 ・単純合成桁 ・橋長:201.900m ・支間:50.000+70.000+50.000+30.000(単)m ・幅員:6.500m ・橋格:昭和14年示1等橋(T-13) ・鋼重:512.1t ・完成:昭和31年 支間は、ちょっと疑問。カンチレバートラス部分は50m+70m+50mとして、「30m」とはなんだろう? その両側は2径間連続PC桁にしか見えない。 この筑紫橋は、見た感じ、かなり巨大。カンチレバートラスは、吊桁ポニートラスになるような、それほど大きくないものが多い印象だが、これは大きい。周囲が平たい農地であるため、遠くから、碇着桁の三角がよく目立つ。一般的に、アーチ橋のアーチはランドマークになるが、この筑紫橋も十分にランドマークたりえる。 上の写真を、もっと寄って撮ったもの。碇着桁のツノが巨大なのかおわかりいただけると思う。 反対側(右岸、上流川から撮影)。上流川に歩道橋が添接されている。この歩道部分は、トラス桁とは構造上、無関係である。 碇着桁と吊桁の結合部。 歩道から撮影しているので、手前が上流川の外側、奥が下流川の内側である。桁の接合部、上部はリベット留め。 上部はこのような感じ。左が碇着桁、右が吊桁。その接合部はピンではなく、リベットとタイプレートによる剛結である。 対して、下部は碇着桁から飛び出した部分にピンで結合する形式となっている。このピンの位置に、いささかとまどいを覚えるが、それは単なる見た目の印象でしかないだろう。 下流側右岸側銘板。
昭和30年(1955)
北海道開発局建造 内示(昭和14年)一等橋 製作株式会社宮地鉄工所 上流側左岸側にも同じ銘板がついている。 撮影していたら、太陽がすごい勢いで沈んでいった。冒頭の写真は17時54分、そしてこの写真は18時12分。わずか18分の間に、太陽がこの角度になり、光線が赤くなってきた。 目を上流側に転じれば、太陽が部材に反射し、それが背景の山並みと山の端のように見えた。 日が完全に没するまで見守り、すぐ近くの道の駅秩父別に向かった。 PR |
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