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× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 最上川左岸の山形県道9号を走っていたら、対岸に吊橋の主塔のようなものが見えた。でも、よく見ると、吊っているのは斜めの桁で、階段のようだ。これは国道287号の道の駅「白鷹ヤナ公園」の施設で、ヤナに下りる階段だ。階段を設置する際に法面を工事しなかったのは、環境を守るためか、あるいは最上川が増水したときに備えてか。 吊橋のように、主塔を介して向こう側にケーブルが延びている。 PR 静岡県の安倍川は「安倍川餅」のおかげもあってかなり名の知られている川だと思うが、その安倍川に沿う道は県道29号梅ヶ島街道であり、一般的な認識としては行き止まりの道だ(林道経由で富士川の谷筋に出ることはできる)。その途中に、この歩行者用の吊橋がある。対岸の相淵集落のための橋、ということだろう。全長264.2m(静岡市のサイトによる)。主塔が4本ある吊橋だが、左岸側(東側)は写真のように2本が地上に立ち、そこには床版はないので、実質は3主塔2径間、写真の部分はアンカーの設置位置までケーブルを中空で延長するためのものか。これを仮に「第1主塔」と呼ぼう。 第2主塔。上部の補強(X字型に組んである部分)はひとつ。また、主塔の頂部から地面にケーブルが伸び、それで自立していることもわかる。 メインケーブルは中央の2本)は地中に埋めてあるコンクリート塊をアンカーとしてつながれているのだろう。両端の2本は主塔にテンションをかけるケーブル。 さて、渡り始める。第2主塔には銘板がついている。ということは、やはり冒頭の主塔は構造としては無関係なのだろう。左は「竣功 昭和五十二年六月」、右は「相渕橋」。渡ると、橋は非常によく揺れる。耐風索もついているというのに。ただ、床版の軸方向の帯板が欠落していたり、耐風索との接続部材が破損していたりと、なかなか厳しい環境にある。床版は全体的に下流側に傾いている。同時に10人以上渡るなとある。 中央の第3主塔。上部の補強(X字型)はひとつだ。 その第3主塔、足で踏む位置には木材が敷き詰められている。 右岸側の第4主塔。こちらは上部の補強(X字型)が二つある。また、他の主塔と設置基準面の高さが異なるのがよくわかるだろう。こちらも銘板がついているが、左は同じ、右は「あいふちはし」(濁点は見えないようだ)。 こちらのメインケーブルは、上の写真のように農家の敷地内に消えている。
富原橋(静岡県)の続き。
この橋脚は、現在のカンチレバートラスがかかる前の旧橋のものだ。この上にコンクリート製の主塔が建っていた。富士市のサイト「富士市写真館」にその開通式の写真がある。 橋梁史年表によれば、1930年11月30日開通、木造補剛トラス、主塔はRC。橋長は不明だが、現在の富原橋と同等と思われ、現存する橋脚から考えるとスパンは現橋同様に70m前後ではなかろうか。ケーブルの数もすごい。 このころの周辺は、富士川の豊富な水量と木材資源をめぐって製紙会社の抗争がきなくさいようだ。 構造としてはきちんと吊橋になっているが、渡るのが猿という軽量な動物1匹であることから、簡素な造りになっている。主塔はラケット型で、高さ方向の中間あたりには鼠返しのようなものがついている。床版は見ての通り補剛構造ではなく、単にワイヤーを並行に2本張った間に板を渡しただけだ。 メインケーブルの端部は急角度で端部の主塔頂点から地面に降りている。 銘板等はなかったようだが、こうして人知れず作られている吊橋は、全国にどれくらいあるのだろうか。 主塔のほぼ真ん中に「楓橋」という扁額がついている。 床版は木製。一人で歩いても、けっこう揺れる。その揺れをこのトラスは歪みながらも吸収していると考えると、鋼材の柔軟さにばかり頭が向かう。 |
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最上川左岸の山形県道9号を走っていたら、対岸に吊橋の主塔のようなものが見えた。でも、よく見ると、吊っているのは斜めの桁で、階段のようだ。







