国道400号を、舟鼻峠などはとっくに通り過ぎて玉梨豆腐茶屋も過ぎてしばらく行くと、スノーシェッドの前、右手に草むらに続く細い舗装路が見えた。いかにも「改良された後で取り残された道路」といった風情。真正面には橋梁に見えない直線道路。路面のジョイントが、橋梁部の始まりであることを示すだけだ。 かつてはこちらが国道の本線だった。いまでも轍はあるものの、入れるとしたら軽自動車のみか。 このガードレールも国道だった。かつては。 改良された部分、赤いガーダーが見える。冒頭の写真の欄干を見ると銘板があるので橋梁名も定められているはずなのだが、それを確認していない程度にザルである。 廃道。 放棄された土木構造物がある長大区間に目が行きがちだが、大部分は、こうした短区間の改良である。時には駐車帯になり、時には廃土捨て場になる。見過ごされがちだけれど、よく見ている光景。 PR |
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