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20121001_000.JPG昔から、そこらじゅうにあった5連のイス(「ベンチ」は、狭義では横長の連続した座面を持つものなので、ここでは椅子とする)。2010年初頭に愛知県の愛知県の武豊駅岐阜県の中津川駅で見かけたものだ。見どころはふたつ。椅子と、看板だ。

20121001_002.JPGますはイス。冒頭写真のとおり、長手方向に3本の脚が出ている。片側の5連につき「王」の字のようなのフレームとなり…と思いきや。

20121001_003.JPG座面の下には2本、長手方向のフレームがある。

20121001_004.JPGたいてい、脚は地面にのめり込んでいる。ナットが見えるが、ボルトを地面に埋め込んでいるのか。

20121001_005.JPGこの座面は、あまり褪色が見られない。座面により褪色にはかなりの差がある。全国的に撤去されつつあるこのタイプのイス、その理由は存外こんな褪色にあるのかもしれない。

さて。

20121001_000.JPG再掲。もうひとつの魅力は、この看板である。長円形の看板もいいし、そこに手書きのペンキ文字があるのもいい。文字は、看板太丸ゴシックとでも名付けたい、国鉄時代の駅名表示板などでもよく使われていた「看板らしい」書体だ。

20121001_006.JPG褪色しやすい赤い文字に見る、筆運び。美しい。イスの劣化(のしてなさ)具合から考えても、この看板も相当古いものだろう。

20121001_001.JPG看板部分。板を貼り合わせてある。まるで、かつての小中学校の机の天板のようだ。ここに、看板をビス留めしている。


たぶん、30年後くらいには、こういうイスがあること自体が観光要素になるだろうな。

 
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