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和歌山県道29号線を走っているときに目に入った橋。一見、何の変哲もないPC桁橋に見える。しかし、桁の下に、赤いものが見える。配管ではなさそうだ。

 
少し離れて見てみる。どうも、桁のようだ。

 
床版まで見える。どうやら、古い桁の上に新しい桁を架設したようだ。

幸い、すぐ近くに畑仕事をしている方がいたので聞いてみると、推測は当たっていた「古い橋の上に、新しい橋をかけたんだ。二階建ての橋だ」「工事中は通れなかったなあ、その時はどうしたんだっけなあ、迂回したんだっけなあ。おぼえていないや」

 
その方の敷地内より。うーん、よく見えない…。近づけない…。



右岸側左「中平橋」、右岸側右「小薮川」。

 
 
左岸側左「なかたいらはし」、左岸側右「平成8年10月」。








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山梨県の「猿橋」と同じ「刎橋」が防府市にある。両岸から柱を突き出し、そこに桁をかけるものだ。「枡築らんかん橋」(ますつき…)という。


刎ね出しは2段。この「高さ」、構造由来ではあろうが、説明文には空頭の確保というようになされている。


親柱などはない。名前の由来である「らんかん(欄干)」もない。

 
石板が4枚、渡してある。刎ね出し部分はコンクリートが充填してある。

 
反対側から。「バイク通行禁止」とあるということは、かつては日常的に通っていたんだろうな。

 
刎ね出し部分のアップ。人力による石積みと、現代のコンクリート護岸と。

「枡築らんかん橋」の「枡築」とは、入川(海水の水路)に囲まれた塩田のこと。それが桝の形をしているのでこう呼ぶ。このあたりは塩田だったのだ。「枡築らんかん橋」は9基あったが、現存は3基。現役なのはこれ。あとは2基が、佐和川SA上り線と三田尻塩田記念産業公園にあるというが、それを知ったのは帰宅後のことだった。










 
山口県防府市の向島にかかる旋回橋、錦橋。写真のように、本土側にプレートガーダーを挟んでいる。

 
向島側に操作室がある。私が訪ねたときは詰所には係の方がいたが、ほどなく施錠して立ち去ってしまった。あと少し…30分ほどでも早ければ、旋回したのかもしれない。その際には、遮断機が下りただろう。

 
 
向島側の親柱は、左が「昭和44年3月完工」、右が「にしきはし」。遮断機は大同信号製。鉄道用の警報器はないが、この信号機が明滅するようだ。youtubeに動画があるが、サイレンではなく、鉄道用警報器と同じような音が鳴っている。

 
橋桁は回転するため、端部は弧を描いている。桁の軸方向中央はグレーチングで、向島側はコンクリートで埋められている。

 
地上側の端部は鉄で補強されている。これは本土側。

 
本土側のプレートガーダー上から。


本土側。

 
 
本土側の親柱。左は「中関航路」、右は「錦橋」。通常、河川名が入るが、渡るのは川ではなく「航路」、ということ?

 
向島側の防波堤には白色三角標識(板)がペイントされていた。








高知県の手結(てい)港にある可動橋が動くところを空撮してきた。ちょっと長いが、それは動きがゆっくりだから。

 
 
手結港はこのように、掘り込み式の港だ。元々、道路は湾を迂回する形で通っているが、とても狭い。1.5車線ではなく1.2車線くらいの狭さだ。また、「4トン車以上ご遠慮ください」ともある。それらのネックを解消するために、バイパスとして湾口を通る道が造られたのだろう。その際、船のアンテナより高い位置に道路を持ち上げるのではなく、可動橋を採用したのだろう。


船溜まりにいる船はみな高いアンテナを立てているが、それがなくても橋の下はくぐれなさそうだ。

 
桁下高さは2.0m。

 
橋が上がる時刻は決まっている。その時刻になると、道路を遮断するように踏切警報機が鳴り出す。すべて鉄道用と同じものだ。操作は手動のようで、右の階段の下に操作室がある。ただし、鉄道と異なり、遮断機が下りたら警報音も点滅も止まる。これは右岸側。

 
これは左岸側。

 
実際の跳開は、トップの動画にあるように、とてもゆっくりだ。音もしない。スーッと上がってくる。

 
70度で音もなく停止する。

 
まったくもって迂闊だったのだが、「見えない」駆動装置部分をこそ、ドローンで撮るべきだった。

 
いまどきに設置した橋で、道路が途切れるのにこれでいいんだな。

 
深夜、ぶっとばしてくると、かなり危険かも。。

 
左岸側にある逆M字のものは、ロックだろうか。油圧シリンダーのようなものがついている。

ぼくが行ったのは(偶然)18時の跳開前だった。時間になると、観光客が4~5組来た。観光用の駐車場もある。見学には便利だ。

 
福生市・あきる野市界となる多摩川に架かる永田橋。コンクリート床版と逆向きの三弦トラス(の2辺)がついた複合橋で、これをスペーストラスという。

 
いささかわかりづらいが、軸方向にメタルの三弦トラス(の2辺)が2列、ついている。「底辺」はコンクリート床版となる。剪断力を負担する三弦トラス部を外ケーブルで吊ることで、発生する剪断力を抑える・コントロールするもののようだ。それを「スペーストラス」と呼ぶようだ。三弦トラスは1列の場合も2列の場合もある。

この写真を見ると、親柱の「平成23年3月竣功」は、なぜか外側を向いている。また、橋台にも銘板があり、「2009年6月/東京都建造/下部施工 株式会社フジタ」とある。

 
ケーブルは2本のようだ。

 
外側からトラス部を見たもの。複合橋は、外からの見た目ではよくわからないことが多い。

●関係論文(PDF)
スペーストラス構造を用いた複合トラス橋(永田橋)の施工
斜材定着部をともなう複合トラス接合部 に関する実験的研究
鋼管を用いたスペーストラス橋格点部の疲労強度に関する研究
欧州の複合橋の変遷と現状





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