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えびの市の山中にある、3連の石積アーチ。国登録有形文化財で、現地の説明板によれば「めがね橋」、吉都線のえびの飯野駅から約30kmの延長…とある。『日本鉄道旅行地図帳』を見ると、川内川を北に遡り、県境を越えたところで東西に分岐し…となっている。つまりはいまの林道榎田大川筋線(ツーリングマップルでは「大川筋林道」)・白髪狗留孫(くるそん)林道に相当する。

 
現在、クルマの通行は禁止されているが、人はOKだ。


 
右の親柱には「飯野林道」、左の親柱には「月乃木川拱橋」。「拱橋」とはアーチ橋の意味だ。構造が橋の名称に含まれるのは、吊橋以外では珍しい。

* * *

先に「森林鉄道」と書いたが、林野庁のサイトに、現役時代の写真がある。


また、『日本鉄道旅行地図帳 九州』にも記載がある。そこには、下記の地図でいえば、ほぼ中央、ピンの位置から県界を北に沿って東に向かい、白い○に至るように描いていある。しかし、勾配を察するに、ちょっと腑に落ちない。(が、今尾恵介氏の監修なので、必ず出典があるはずで、当時の5万図に記載されたルートが誤っている可能性はある)。

 
(地理院地図Lv15をKashmir3Dで表示)

上の地図の赤いルートは、私がクルマで走ったGPSログ。下の旗印より南が、榎田大川筋林道。ピンの場所には分岐はあったかもしれないが、記憶にない。


林野庁のサイト国有林の森林鉄道の全路線(PDF : 716KB)によれば、飯野林道は加久藤営林署管轄のこの本線(1911年開設、1961年廃止)のほか三つの支線と、小林営林署管轄の二つの支線があった。同じ名称の林道でも営林署の管轄が異なるものがあることを初めて知った。廃止が最も遅いのは、陀蛇来水支線(だらみず。「蛇来水」は誤記と思われる)で、1966年だ。


 
林道榎田大川筋線の南側の区間。おそらく森林鉄道の軌道跡。

 
林道榎田大川筋線終点の標柱。とくに分岐などはなかったと記憶。

 
林道陀来水線起点。ここまでが何林道なのかは不明。上の地図でいうと、左上のもっと先(北)。三叉路になっていて、直進すると狗留孫神社だが、クルマでの到達は相当に厳しそうだ。右後にUターンするような角度で斜面に取り付くと、北側に抜けることができる。



下記サイトに、当時の写真や貴重な写真等がある。
・くまげら日記
・宮崎県の森林鉄道廃線跡・飯野線

直接関係ないが、段塔森林鉄道の関係者のお話。
・NARO's Homepage












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吉都線を渡り、国道へ向かっていた。写真奥が国道221号だ。右に旧橋が見えた。

 
2連の石積アーチ。橋台をギリギリまでせり出した、小さなアーチ。

 
水切りもそなえた重厚な印象の橋脚。しかし、それゆえに流木がひっかかっている。

 
徒歩でも通ることはできない。

向こう側に、案内板があった。小林市指定の有形文化財「石氷橋」。現道は「上石凍り橋」となる。その説明に寄れば、1892年に木造で架橋、1943年に石積に改築。1974~1978の空中写真を見ると、まだこの旧道が使われている。





「なんだ、この、木製のキングポストトラスは!」と驚くだろう。伊豆の下賀茂温泉にある歩道橋だ。


木材は細く、ガセットもかなり華奢。これで、この重いコンクリートの床版を支えているのか?……と疑問に思うが、一枚目の写真をよく見て欲しい。下弦が、立派なプレートガーダーである。

 
真正面から。


 
銘板のおかげで正体がわかる。つまり、キングポストトラスは「飾り」であり、構造ではない。



春まち橋 二条川
橋長 21.0m
支間長 20.3m
幅員 3.0m
活荷重 群集荷重
完工 2003年
主要資材 コンクリート 3.0m^3
鋼材 SM490YA・YB \
   SM400A SS400/20.266t
SD295A 0.170t
塗装面積 335m^3

型式 上部工 単純非合成鉄板(飾り部材トラス構造)
   下部工 H鋼杭基礎逆T式コンクリート橋台
   下部工寸法 W=3.5m,L=5.3m,H=5.9m,杭H=350mm,15.5m 8本
請負(上下部工)長田建設工業(株)


●spl thnx:丸田祥三さん




愛媛県の肱川の河口にある跳ね上げ式可動橋。開口部のスパンは18.92m。WEB上には多くの写真やレポートがあるので、ここでは筋肉質だと感じた部分の写真のみを上げる。上の写真右から左へと進む。

 
カウンターウエイト。桁は54トンだが、このカウンターウエイトは82トンある。そのため、動力はわずか15馬力のモーター。

 
真下から振り返って。

 
右(海側)を向いて。

 

 
それぞれ寄って。

 
通り抜けて振り返って。

 

 
たぶんあまり注目されない通常のポニーワーレントラス部分。



大石沢川ガス管橋にて、この写真の右に旧道が見えているところの続き。

右が旧道である。

奥に見えるPC桁橋。この下の小さな川が大石沢川。旧橋までは藪が深く、また先をそこそこ急いでいたので遠景から見るのみとした。



これも前回掲載した写真だが、道路を見ると短い橋がある。これが道路橋としての「高野橋(こうやばし)」である。





 
こうやばし。昭和49年3月竣功。といっても欄干などは近年、改築されたものだろう。銘板がピカピカに光っていた。この橋ができるまでは、先の旧橋が現役だったのだろう。






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