岩手県を中心に、三陸での目撃談が多いいすゞ・TW。詳しいわけではまったくないのだが、これを、北海道で見かけるとは思わなかった。「釧」ナンバーをつけた現役。前輪にはチェーンを巻いている。 美しい。正面から見ると、荷台背面の板(なんというのだろう)が歪んでいるようだ。 荷台は木製。荷台背面に、立てに木材が2本括り付けてあり、積荷を高く積み上げられるようにしてある。ということは、積荷の木材は、長手方向ではなく車幅方向に積むのだろうか。 塗装は緑だが、フェンダー裏の塗装が剥げた部分を見ると、水色が見えている。CURIOUS表紙になっている軌陸車仕様のTWは水色なので、ベースは水色? それとも、水色パーツに交換→塗装? ボディは錆と腐食が進行し、穴が空いている部分もある。それでも、このクルマは、美しい。 この林道は、この付近でヒグマの被害があったためということで通行止めとなっていた。そして、すぐ先で山側の木が切り倒されており、物理的に通行止めとしていた。 なお、こちらのサイトでは、北海道には34台が登録されているとある。けっこう、全国各地にあるものだ…とも思うが、保存目的(趣味者の所有)のものもそれなりにあるに違いない。 【関連記事】 いすゞの六輪駆動林業用トラック PR
高速道路の落下物に衝撃して自車が破損した場合で、かつ、落とし主が判明し、かつ、認めている場合の過失割合は、被害者40:落とし主60。
というのが判例であると知った。よく、高速道路で「落下物は落とし主の責任です」という張り紙がある。しかし、実際は違う。被害者は「前方不注意」となる。それで、0:100ではなく、40:60となる。納得いかないが、そういうことになっている。 * 8月、家族が夜間の高速道路を運転中(ぼくは助手席)、なにかと衝撃し、ものすごい金属音がした。路肩に寄せてみるとクーラントが漏れている。片方の前輪はパンク。そして、そこには何かを落としたようなふるまいのクルマが停まっていた。幸い、人的被害は一切なし。 そのクルマが落としたのは脚立、それが高速道路に落ちていれば、夜中とはいえ見えるだろうが、運転者は見落としたか。もっとも、見えたところで瞬時に左右どちらかのミラーとルームミラーを確認した上で車線変更、というのが間に合ったかどうか。 クーラント漏れということは、床下に他のトラブル…たとえばブレーキ系等の破損などがあるといけないので、私の車は走行不能ということにしてレッカーを手配した。その代金8万弱は私の車両保険で賄った。これは保険の等級は変わらない。 クルマの修理は、多岐に渡った。床下からクーラントが漏れていたと思ったら、正面のラジエターが破損していた。その奥の、エアコンのユニットも破損していた。もっと衝撃が強かったら、落下物が車内に飛び込んでいたかもと思うとゾッとする。バンパーも交換。もろもろで修理代合計は約40万円。冒頭の過失割合を、交渉で私30:落とし主70として決着。つまり私の負担は12万円。納得いかないけれど、落とし主が判明しなければ100なのだ。落とし主は、現場での対応含めて誠意のある人だったと思っている。 さて、私は20年ほどクルマに乗っているが、幸いにも保険を使うのは初めて。こに車両保険を使うと3等級下がるので、今後3年間での値上がり総額が15万円ほどになる。対して、保険を使わなければ12万円。ということで、使わないことにした。来年以降、車両保険の掛け金を下げるか…。 * 落下物被害者の参考になれば幸いと、メモとしておく。なお、昨秋は国道を走行中に鹿が飛び出して衝撃し、バンパーが割れ、助手席ドア、スライドドア、リヤのパネルまでが凹んだ。その場合の修理費は全額が私だ。バンパーの新品が10万円するので修理せずに放置しているが、今回、バンパーと助手席ドアが直った。 それにしても12万円の現金一括払いは、つらい…。
●道路の光景
国道193号の路面標示。 その目の前の、パースを取りにくい壁。壁も路面もすべてが三次元的に斜め。 非常に魅力的な、なんてことのない、分かれ。国道195号。右が長安口ダムに向かう道、左は長安吊橋に向かう道、すなわち旧道。 ●市町村道標識・県道標識のバラエティ 宮崎県美郷町。八角形タイプ。 宮崎県北郷村…はもうなくなって美郷町になっているのだけれど、多数残存。看板タイプ。 丸いヘキサ。 ●フェリー 宇和島運輸フェリー「おおいた」のかっこいいファンネルマーク。
「日本ダムアワード」と八馬智さんの「私的ドボク大賞」の真似をして始めた『轍のあった道』アワード。残念ながら、今年はあまり出かけられなかったため、それに比例して「見たもの」「きづいたこと」が少なく、いささか寂しいのだが、それでもやり続けることに意義があるだろう。
その前に、2015年のGPSログ。 (SRTM30にGPSログを表示。カシミール3Dを使用) 今年は足を踏み入れた都道府県が極端に少ない。北東北3県にすら行っていない。初めて行った地域としては、天売・羽幌。 北海道・山形・福島・栃木・群馬・茨城・千葉・埼玉・東京・神奈川・新潟・富山・石川・長野・静岡・岐阜・愛知。17都道県でしかない。山梨に足を踏み入れていないのは意外。 相変わらず西に出ておらず、金沢は特急「北越」廃止前に久しぶりに乗っておきたかったもの、愛知・岐阜は、3カ月ほど仕事しかしていなかったので気分転換に当てもなく出かけたときのものだ。 長野周辺は『廃駅ミュージアム』のための丸田祥三さんの取材に同行させていただいたもの。 新潟県内へは5回入った。「ブラニイガタ」の沢海街歩き、『廃駅ミュージアム』取材、山形に行ったついで、福島・山形に行ったついでにほんのちょっと、東京スリバチ学会でのフィールドワーク。 2016年は、2015年以上に出かけられない気がするけれど、出かける仕事を作りたいものだ。 2013年のGPSログ 2014年のGPSログ * * *
さて、あまり「見る」ことができなかった1年だが、それでも見返すと、見つけたときの驚きが甦ってくる。では、いってみよう。 ●橋梁賞歩道橋と道路橋で一つずつ挙げる。クモヒトデのような岡一色歩道橋 X字型の歩道橋は、そう多くはない。見るからに不安定で、実際に使おうとすると余計な距離を歩かなくてはいけない気もして。しかし、4本の脚の部分がそれぞれの事情でいろいろな形状をしていることが多く、そうした観点で見るとおもしろい。 海の上のジャンクション・港大橋(豊橋) 東京都心では川の上に高速道路を架け、ジャンクションを作ったが、それが愛知県にあった。主桁は色分けされていて、景観的にそれはどうなんだと思わなくもないが、鉄の柔軟性を表現しているようでもある。 ●鉄道賞北越急行 薬師峠での列車交換時の気圧変化気圧計を入手して望めばよかったと悔やまれるが、おもしろい結果になったと思う。 ●地形賞沢海に見る阿賀野川の氾濫の跡(kashmir3D+DEM5m+数値地図25000) 「沢海」付近に行ったことはあっても、地形を意識したことがなかった。ここの地形をカシミール3Dで見たときには驚いた。ここまで複雑に痕跡を残しているとは。図らずも自分のルーツにも関わることも。こせた。 ●土木賞いくつか興味深いものを見たので、トンネル、放水管、堤防でそれぞれ挙げたい。首都高速中央環状線山手トンネルのセグメントの違い ルーフシールドも含め、いろいろと興味深い構造物だった。 渥美火力発電所のパイプラインと取放水管 この太い管の中に轟々と海水が流れているさまを見ることができればいいのに。 新潟県塩谷川のサイボーグ堤防 異様な光景だが、これもいずれなじんでくることだろう。 ●給油所賞) キャノピーのモニュメント これは美しかった。もし、この川崎商会が閉鎖されたら、タワー式駐車場をモニュメント化して残してくれるだろうか。 ●建物賞サイロの屋根部分の骨組み* * *
さて、では『轍のあった道』アワード。 轍のあった道大賞残念ながら、今年は「これこそ」というものはなかった。書きかけて止まっている大作はあるのだが、それもなかなかまとまらない。ということで、今回は、美しき土木構造物に。国道401号喰丸トンネル 福島県昭和村。国道401号。 こうしたところでバイクやクルマを停め、写真を撮ることをめんどくさがらず、付近で小一時間鑑賞できるくらいの余裕のある旅がいつもできるといいのだが。そんなことを2016年の課題としつつ、来年もよろしくお願いいたします。 ●関連項目 2013年『轍のあった道』アワード 2014年『轍のあった道』アワード |
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