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写真は銀座。クルマはほとんど走っていないし、歩いている人もほとんどいない。

2月8日(土)に続き、今日14日(金)も雪がすごい。今日のほうがすごい。皆、8日の雪に懲りたか、早々に帰宅した人が多かったようだ。23時頃の地下鉄に乗ったら、1両に5人くらいしか乗っていなかった。
* * *

都心に限らず、自宅近くもすっかり雪に覆われていた。最寄り駅前も、路面の雪は、煌々と街灯に照らされていた。その雪景色は、ふだんの夜景よりもはるかに明るい。それは、灯りが多く、路面の雪がそれを反射しているからだ。あまりにきれいなので、いったん帰宅して、カメラを持って30分ほど散歩した。
* * *

「1998年も東京は大雪だった」という報道があった。思い出した。その日は、3駅となりの友人の家にたくさんバイク仲間が集まって鍋をした日だ。私は、あえて、完璧な冬の装備をしてバイクで行った。そういう集まりの時、雪だろうと、バイクで来る友人たちもいた。私が乗っていたのは91年型のCRM250R。

翌日、外に出るとかなり雪が積もっていた。記憶では、15cmくらいは積もっていたと思う。2ストのCRMはキック一発でエンジン始動、雪の街中に走りに出た。当時は毎年、雪の林道に行っていたが、そういう、雪の中を走る楽しさを街中で味わえるかもしれない。そう思って街中に出たのだが、街中で、空転させつつ走ると排気音がうるさいという当たり前のことに気づいた。雪の林道やその周辺ならば、山の中なので多少の排気音は許されるだろうが、街中では、雪かきをしている人の横を、半ば空ぶかししながら、後輪から雪を巻き上げて走るわけにはいかない。なので、あまり走り回りもせず、帰ってきた。


もう16年も前の話である。
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謹賀新年
本年もたくさん移動ができますように。
2014年1月1日
磯部祥行


2013年12月29日にカルカルで開催された「ダムアワード」に触発されて@hachim088さんがご自身の1年をブログに書いてあること・ないことを振り返りつつアワードを…とツイートされているのを見て、私もカウントしたくなった。

2013年にはこの記事以外に280本の記事を書いた。その中で、貴重だと自分で思うものや自分で「発見した」と思うもの、有名な存在なんだけれども自分が行きたいと思っていたものを中心に、候補をリストアップした。自画自賛の最たる「アワード」は末尾に記す。

私としては、280本のうち半分くらいは「どうだ!」という気持ちで書いている残り半分は「まあ、ネット上に記録しておくか」というくらいの気持ちだ。でも、どれも、ご覧いただくこと、後日、見知らぬ誰かが検索したときにヒットし、参考になれば…という気持ちでアップしている。

旅も、机上の旅も、どれも楽しい。2013年はいろいろな方、いろいろなものとの出会いがあった。2014年もまた多くの機会に恵まれますように。

●橋賞

須川橋(匹見川)ボーストリングか曲弦ワーレンか
 
『歴史的鋼橋集覧』にも橋の有名サイトにもない、いい橋に偶然出会うととても嬉しい。それがボーストリングトラスであればひとしおだ。

<次点>

根笠橋 トラスをトラスで補強した橋

有名な橋だと思うが、これは『歴史的鋼橋集覧』には載っていない。

ランガー補強された謎のポニートラス(国見山鉱山中部軌道)
国見山鉱山の廃線跡にある。『廃線跡の記憶4』でLevel_7gさんが取材し、見つけてきたものをトレースした。

大原橋 コンクリートローゼ

これは有名な橋。見ておきたかった。

●道路賞

弁財澗の片洞門 国道229号(北海道)
積丹半島で偶然見つけた片洞門。これだけのオーバーハングは、いまではありえない。というか下に入るのが怖かった。

●建築賞

本別農協勇足支所(北海道)
このRがいい。側面の農協マークもすてきだ。なにより、現役の施設であることがすばらしい。

<次点>

モノトーンの日石カルテックス
美しい。そして現役。

垪和簡易郵便局(はが)
@0916taiさんに教えていただいたもの。

東城町立始終小学校 形式上は現役の木造+モルタル校舎
偶然通りかかり、この校舎を作ることも手伝った方にお話を聞けた。これだけの校舎が、驚くべき山間にある。

●土木賞

西川水路橋(新潟県) 水の立体交差
後述する「新潟の街歩き」で知り、その足で行った。私は新潟のこういうものをもっとつきつめて知りたいと思っている。

●<次点>

安浦の軍艦防波堤 コンクリート船
これも有名物件。コンクリート製の船を防波堤に使っているもの。



●給油所賞

下灘駅のようなESSO
g_standさんの講演で写真を見てから、ずっと行ってみたかった給油所に、予想外の場所で出会えた。

<次点>

オレンジ色のダイヤモンドサービス


石ノ森章太郎がかつて見ていたシェル


●機械賞

蒸気機関車の逆転機の動きを動画で

蒸気機関車でいちばんおもしろいのは逆転機だと思っている。

●地図・地形賞

新潟の街歩き『砂丘をキワめる坂道めぐり』&『砂丘を登ろう!日和山登山』
路地連新潟の野内さんとスリバチ学会の皆川さんに率いられ、生まれ育った地域を歩くという経験。とてもおもしろかったし、新しい友人がたくさんできた。

●<次点>

坂サミットと環状4号
『空から見える東京の道と街づくり』企画の際に気づいたルートを実際にたどってみた。


●写真賞

大木茂さん「石北本線 常紋信号場 1971年3月13日」と「オリジナルプリント」

写真表現について、今年いちばん教えられたこと。

●出会い賞

川口メディアセブン「かわぐちタイポさんぽ」



このイベントでたくさんの友人ができた。センスが共有できる友人はほんとうに楽しい。

* * *


さて、では『轍のあった道』アワードは、どれか。

轍のあった道大賞 

国見山鉱山D-507の解体

前述の橋と同じく『廃線跡の記憶4』でLevel_7gさんの記事に掲載されていた国見山鉱山。その橋を見に行ったのだが、半分地面に埋まっていたこのD-507が解体される現場に遭遇した。解体中を目撃したのは私しかいないかもしれない。貴重な記録をとることができた。土木でも道路でもないこの記事だが、私がもっとも多くの人に見てもらいたい、知ってもらいたいのはこの記事なのだ。私が発信しなかったら、たぶん、「まだあったころ」と「なくなってから」しか記録に残らない。

* * *

今年もご覧いただきありがとうございました。2014年もよろしくお願いいたします。


磯部祥行
(「定番」のひとつ、石北本線の常紋峠)

昭和30年代、40年代に蒸気機関車の撮影で全国を飛び回っていた趣味界の大先輩たちのお話を伺う機会が続けてあった。よく雑誌でお名前をお見かけする、筋金入りの方々。ある会合ではそうした歳になって初対面同士…という場面も多かったのだが、おもしろいのは共通言語として、蒸気機関車の撮影地や撮影にまつわる旅話がそれになっているということだった。

40年前の話題を元に、いま、初めて会う方々が話を弾ませるということ。なんという素晴らしいことだろう。「お立ち台なんてなかった」(実際に聞いた言葉)という時代だが、それでも人が自然に集まる場所はあっただろうし、地図とダイヤを見比べて「撮るならここ」と見定める場所というのは往々にして重なるものだろう。「あそこは、ここでこう撮った」「そうそう、私はこう撮った」。「定番の場所」が、皆をつないでいる。
 
(「定番」のひとつ、オロロンライン)

そういえば、バイクでのロングツーリングも同じだ。GWは四国か九州へ。夏は北海道か東北へ。やはり定番というべきものはあって、それは岬だったり峠だったり道路そのものだったりする。もちろん個々人ではそれぞれ定番以外の場所もたくさん訪れるもので、むしろそのほうが多い人もいるのではあるが、おのずと「いい場所」は定番になる。遠く北海道のキャンプ場で出会った人と「九州のあそこは…」「自分が行ったときは…」という話で盛り上がることは、まったく「定番の場所」があるおかげだ。

「時代感覚の共有」が世代を同じくする水平方向の感覚とすれば、「場所の共有」は、世代を超えた垂直方向の感覚である。それが、いかに人々の距離を近づけてくれるか。大先輩方同士の、あるいは大先輩方とのお話の中でそんなことを感じた。ともすれば否定されがちな「定番」。私も否定しがちだったが、改めて考えると、定番こそが人とのつながりを作ってくれていた。

全国あちこち行っていると、知らずに定番はかなり回っているものだ。定番を回ってこそオリジナルも生まれるだろう。なお、大先輩方が恐ろしいのは、その定番が国内にとどまらないことである。




いま、T-Falといえば圧力鍋ではなくケトルを思い浮かべる人が多いかもしれない。家にあるこれはおそらく6年以上使っているのだが、1~2年前、壊れた。どこかで断線したのかと思い、バラしてチェックしてみたがなんともない。おそらく、台座とケトル本体の間での接触不良と思われた。それからしばらくは何事もなく使えていた。

先日、まだウンともスンとも言わなくなった。前回の結果を忘れていて、「どこかを半田付けしたよな」と思い(していなかった)、またバラした。結果から言うと、前回と同じ原因のようだ。

それにしても。
バラすとわかる、製品としての質の悪さ。日本製だったらありえない処理が目に余る。例えばコードの処理。「ケースの内側のここにコードを沿わす」という場合、日本製品ならば、パチンパチンとはめるように、美しく始末される。ところがこの中国製品は、プラのガイド(帯板)の間にコードをくぐらせ、帯板を溶かして固定している。写真の左、水色のコードが白いもので留められているように見えるところがそれだ。

ほかの場所でも同様で、台座をバラすと…

下部、「外」と書いてないコードがグッと180度曲げられている。これは台座内のガイドに沿わせるために、コードを折っている。定格1250w、コードは熱くなるのだ。当然、このコードが折れた部分が接触しているプラは溶けている。

ひとつ、発見があった。上の写真は台座とケトルを結ぶ部品の裏側なのだが、三極ある。下側、銀色の端子にはコードがつながっていない。これはアースで、おそらく仕向地によってはここからコードを出すのだろう。

台座側の部品、カバーを押し込むと電極が見えるが、たしかに三つある。日本仕様は、そのうちふたつしか使っていない。

…ここまで書いて気づいた。この部品が原因で接触不良になるならば、そうなりやすくなってしまった端子を、いま使っていないアース用の端子に付け替えればいいのではないか。とりあえず今回もバラして組み直したらまた使えるようになったので、もしまたダメになったら、今度はそうしようと思う。


この手の湯沸かしケトル、T-Fal製は安くて早いのだけれど、注ぎ口の形状はよくないし、作りもよくない。買うならば日本メーカーのものをお薦めする。



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