岐阜県丸山ダム付近はいろいろある。丸山ダムそのものもダム関係の方々には有名なようだが、これに目が釘付けになる。 まさかまさかの上路ボウストリングトラス!とか思ってしまうよね。思わないか。 ちょっと拡大。構造は吊り床版橋。吊橋の主塔をなくして路面の高さからケーブルを張り、当然それは弛むのだけれど、その上に吊床版を載せ、その上に、道路面が水平になるように上床版をかけるというもの。 この「のぞみ橋」は土木学会田中賞を受けている。その理由は、この構造にしてスパンが長いということによる。 たもとに立つと、こう。向かって右の吊橋は小和沢橋。現在は通行止め。 こののぞみ橋は、新丸山ダム建設のために架けられた。見ての通り、小和沢橋の通行制限が、総重量6t、幅員2mだったことによる。小和沢橋については機を改めて。 小和沢橋の側から。ちょっと「手入れがなされていない感」が漂う…。 対岸へ。画像右、フ型の付け根のコンクリートブロックがこの橋のキモだ。従来の吊床版橋は、吊床版を橋台(写真右端)に剛結していたのだが、こののぞみ橋では、吊床版と上床版をブロックに固定し、そのブロックに支承をかませて橋台に置いている。 端部を拡大。 銘板もある。「のぞみ橋」。ちょっといまいちな名前だ。新丸山ダム建設後は他の場所に転用する前提らしいが…。 橋台の側面にある、マジックインキの蓋みたいな出っ張りは、橋台を地面に固定しているケーブルの端部。 吊床版と上床版を結ぶ部材は鋼製でトラス構造。吊床版は、人間の重さならそのまま歩いて行けそうだ。 センター部分。とくにPCでできた吊床版を見ると、コンクリートが大空に浮いているような気分になる。 なお、肝心な、吊床版の「裏」の写真を撮っていない。というのも、小和沢橋もあわせて撮影していたら、けっこうな雨になってしまい、道でもないところを降りていく気にならなかったのである。言い訳がましいが、また行こうと思っている。 この「のぞみ橋」に関する土木学会の資料はこちら。 PR |
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