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北海道。十勝の糠平から三国峠を越して石狩へ、そして進路を東にとって石北峠を越えて北見へ。その間、いや、上士幌からここ温根湯まで給油所はない。それだけに、航続距離は200kmはあるとはいえ、2ストバイクが感じる安堵はひとかたならぬものがある。

写真では小さく見えるが、キャノピーは非常に大きい。大型が2台、縦に入る。これだけの大屋根をもってしても敷地の数%しかカバーできていない、いかにも北海道の幹線道路沿いの給油所。サービスルームまではかなりの距離があり、雨の日にはさぞ大変だろう。

そしてこのサービスルーム。子供の頃によく見たような建築の意匠。時代などはわからないが、前のめりなメタルとタイルのファサードは、子供の頃によく見た「未来」の雰囲気がする。

大きなピットがふたつもあるのもいい。ここから次の大きな町、留辺蘂まではまだ9kmもある。


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給油所としては閉鎖されたが、倉庫として使われている。2013年5月は、7月の参院選に備えて選挙ポスターがあちこちに貼られていた。閉鎖された給油所を見るたびに、防火壁は格好のポスター掲示板になっているのだなと思っていた。

しかし。


日石カルテックスのマークの上に貼るんじゃない。
広島県哲西町で旧道を走っていたら、違和感のある屋根が目に飛び込んできた。入母屋造りの屋根としては高い。ん? 軒にENEOSカラー…。

よく見ると、屋根上には鰹木が乗り、端部には千木まである。これは神社を模しているのか。

サイトgogogsを見ると、どうやら前身はJOMO。当時の、屋根と調和しているというか破調といおうか、妙な色合いの写真をぜひご覧いただきたい。

あいにく自分のクルマが満タンだったのでここでは給油せず。給油して、事情をいろいろ聞いてみたかった。

あるブログに「三次市内にCALTEXがある」と書いてあった。場所はわからない。それほど大きな市街ではない、行ってみればわかるだろう。地図から検索するとENEOSが3店ある。それに隣接するか、その近くだろう。

わりと簡単に見つかった。この防火壁下部の緑色からしても現地はかつて給油所だったようだが、いまは犬走りのない土台の上に住宅が建ち、防火壁前は駐車場になっていた。そこにはENEOSのローリーが停まっていたので、住宅敷地内の壁にしては異様なこれも「残してある」のだろう。

近くにあるENEOSはセールスルームの屋根に三本線の入ったものだった。ということは、ずいぶん前に、この敷地から移転していたのか。それとも、ここは「離れ」のような位置づけだったのか。すてきな建物だったが、あいにく給油するほどガスは減っておらず、また給油所前の道も国道ながら非常に狭いのでこっそり撮ることもできず、写真はない。ストリートビューがあるので探して欲しい。
* * *

その国道を北にいくとすぐに閉鎖された給油所があった。そして、この、コウモリマークの日石プロパンの行灯が建っていた。

注油口のコウモリ。

なんとも味のある看板。写真内、看板の右のオレンジのポスターには「日石三菱」とある。まだ閉鎖されて間もなさそうだが、当時のポスターをずっと貼っていたのだな。


三次は素敵な町だった。この夜は、北に行った温泉併設の道の駅で寝た。

住吉橋を見るためにコインパーキングに車を入れたら、そこが給油所跡だった。

これを撮った位置で左を向くと、住吉橋がある。

L字型の敷地で、区画の角に面した位置にキャノピー、その奥に一段引っ込んでサービスルームがある。残念ながらかつてをしのぶよすがはほとんどない。ブランドロゴも注油口もない。

現役の「店舗」であるためか清潔であり、ピットにもそこを駐車スペースとしてクルマが入っている。

裏には月極駐車場。見事にいろいろ一体となっている。そしてサービスルームの「後ろ頭」が見える。

おや? 屋根の三本線は日石カルテックスだったということ?

十数年前の道路地図でもこの位置には給油所のマークはないので、それより以前に閉店したのだろう。

もうこれ以上ホコリがつかないほどに汚れた空気圧計。4kg/cm2の方角だけきれいなのは最初からだ。本当は全部ホコリを払って写真を撮りたかったのだが、それはためらわれた。






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