4月28日夜から5月2日にかけて、岐阜~富山~福井を回ってきた。道中、突然、おもしろい橋にでくわすのは楽しいものだ。今回は水管橋を。
国道41号を走行中、こんなものが目に入った。吊橋の水管橋。しかも主塔はA型トラス構造。 日暮れが近いため、先を急いでいたのだうえ土砂降りだったが、クルマを停めてざっと見学した。 場所は、岐阜県高山市久々野町阿多粕。 地図のデータでは、Yahoo!もGoogleもmapionも、きちんと道路を表示しないので、地形図を。 (DAN杉本氏作製のカシミール3Dを使用) この、JR高山本線渚駅南側、現在の高山市が下呂市と接する部分にこの水管橋はある。 通常、人やクルマを通す吊り橋は、主塔がπ型をしている。それは、踏板を水平に吊すために主索が左右で2本あるためだ。ところが、この水管橋は、吊す対象が円柱型の鉄管であるため、主索は1本。それに伴い、主塔もπ型ではなく三角形をしている。トラス構造を利用したものだ。 画像奥が下呂市、手前が高山市。 耐風索(水管の下にある索)は2本ある。これで水管をほぼ固定している。この場合、「主索2本+耐風索1本」でもいい気がするが、たぶんこちらのほうが簡易というか強度としても十分なのだろう。なお、耐風索がなくても構造としては成立する。 水管を下から見上げる。三角形の頂点は水管、/\と広がっているのは耐風索。 水管はそれなりによれている。 水管の根本側。さすが吊橋、ちゃんと主索がどこかにアンカーされている(と思う)。土砂降りなので見に行かなかった。 主塔の付け根。支承と言っていいのだろうか。ピン構造になっている。通常の吊橋では、主塔は橋脚と一体化しているが、ここではピン構造になっている。ということは、主索の張り具合によって、この主塔が傾ぐことになる。吊橋の構造としてはとても理解できる。 銘板等は見つけられず、橋の名称もわからなかった。地形図でも、水路が書いてあるわけではないため、この水管橋が、何を目的としているのかもわからない。両端が地中にあるのか、地上にあるのかも見ていない。 ともあれ、見た目が非常に興味深い水管橋吊橋である。場所は、濃飛バス「あたがすバス停」付近である。久々野駅、あるいは高山駅からバスでも行けますよ。 PR |
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