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どなたから教えていただいたんだっけ…とtwilogをたどるとわなたべさんの投稿のようだが、ようやく訪ねることができた。

 
舟屋といえば伊根が有名。あちらは干満がほとんどないところで、舟屋の下は常に海があり、そこに舟が浮いているが、こちらは完全に引き上げる形になっている。日本海側も干満の差はあまりないが、ここの砂浜を見ると、コンクリートになっている面までは海が来ているようだ。

 
打ち上げられた木っ端などが非常に多いところで、大木もある。舟屋は、そうした流木らしきものを柱として用いているようだ。

 
ほぼ屋根だけのもの、側面が板張りのもの、家屋のようなもの。

 
ほぼ舟の保管庫としての役割のもの、その上が用具置き場になっているもの、2階建て・3階建てのようになっているもの。

 
使われていないもの、きちんと手入れされているもの。

 
メーカー名の看板があるところは、整備工場等、専門家か。

 
かなり歪んでいるものもある。


屋根は、正面への片流れ、側面への片流れ、切妻など、千差万別。


かっこいい。

 
舟は、こうしたウインチで引き上げる。動力源はなんだろか。

 
 
一段高いところを走る国道8号から見ると、このように2階ないし3階というべき部分が、まるで平屋の建物のように見えている。

この西に、筒石漁港がある。そこには、巨大な木造建築がいくつもあるのだが、ちょっと撮れなさそうだったので割愛してしまった。






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なにかの施設なのだが、いくつか「同じような意匠だなあ」と思うものがあった。でも、パスしていて、いくつめかで「これは規格品だ」と思って撮ったのが、上の写真である。

 
あれ? と思ったのは、どうもこれは「施設」だけ(?)ではなく、さまざまな使われ方がなされているのではなかろうか。これは部屋として使われているようだ。

 
こちらは物置というか、母屋にくっついているというか、いろいろくっついている。経年変化も大きい。

このカプセルハウスの正体をご存じの方は教えて欲しい。

【2019.3.23追記】
これは、昭和電工グループ4社が手がけた「サンレポー」というアルミハウスだとtwitterにて教えていただきました。

アルミニウム産業におけるアルミハウスへの挑戦

【追記ここまで】

なお、「フローラ」というものがあり、こちらはかなり有名だ。






グッドデザイン丸の内で開催された「『軍艦島3Dプロジェクト』トーク:軍艦島3Dプロジェクト x 廃墟賛歌 O project」に行ってきた。「軍艦島3Dプロジェクト」とは、長崎市が長崎大学インフラ長寿命化センターに委託した事業で、軍艦島をレーザー測量し、そこにドローンで撮影した2万枚に及ぶ写真(から2000枚【2/27修正】)を貼り込んだ「軍艦島バーチャルリアリティ(VR)」で、さまざまな活用が期待される。この作業は、もともとは、橋梁などのインフラの点検を安全に、経済的に行うために開発されたものだ。

トークイベントの前半は、同センターの出水享氏と、「大人の社会科見学」そしてなにより池島でのご活躍で有名な小島健一氏による、このプロジェクトの説明。国内外のインフラの寿命、損傷、資材の曝露試験などの話から、土木や建築関係者の視点からすると、軍艦島の建物群は鉄筋コンクリート建築物の経年劣化のリアル試験体であるために熱い視線が注がれ続けていることなどを説明。

もともと、電通大の阿久井喜孝氏により観測が行われ、『軍艦島実測調査資料集―大正・昭和初期の近代建築群の実証的研究』というものが30年以上前に刊行されている(何度か追補・抜粋するなどして復刻されたが、初版はプレミアム価格になっている)。ちょうど100年前の1916年築の30号棟などは、建物内の柱のそこかしこに試験体をえぐりとった跡がある。

そうして作り上げた軍艦島3Dモデル、動画化されたものはこちら。この3Dモデルは、例えばGoogleEarthで読み込めたり、ゲーム機で操作できたら本当におもしろいコンテンツになると思うのだが、長崎市がお金を出した事業ということから、なかなかそうした用途に使うことは難しいようだ。しかし、長崎大学側は、ぜひさまざまな活用をしたいと働きかけているようだ。素人考えでは、ゲーム化すれば、それだけで長崎市が拠出した金額はまかなえるくらい売れるのではないかと思うのだが…。

* * *


後半は、オープロジェクトの黒沢さん・大西さん・山内さんを迎えての、バーチャル観光。軍艦島の観光上陸で回れる部分はわずかに島の4分の1ほど。しか し、彼らはまだ三菱時代(黙認されていた)から数十回の渡航を数え、現地を知り尽くしている。私も『軍艦島入門』取材の際には黒沢さんに手取り足取り教え ていただいた。

まずは、大西さんによる、プラネタリウムでのドーム型映像「軍艦島 球景」やGoPro6台による360度動画撮影の様子などの話。そしていよいよ、バーチャルツアーだ。


PCで操作するために解像度を落としてあるとはいえ、「ものすごく精緻なGoogleEarth」と思っていただくと、イメージが湧くと思う。



X階段の細さがよくわかる。(写真は画面を撮影したもの。この写真ではちょっと赤みがかって見えるが、実際はそんなことはない)


病院の、看護師の寮だった部屋。外に忍び返しがついていたこともよくわかる。当時、ドローンがあったら大変だ。

こんな風に、寄ったり引いたりして、あっというまに時間をオーバーしてトークは終わった。この3Dモデル、自分でじっくり触ってみたい。たぶん、現地を訪れたことがある人なら、さわりながら「これは何?」と質問したい人もたくさんいるだろう。すばらしい成果物なので、どうか長崎市は独占せず、パブリックドメイン…とまではいかなくとも、望む人には使用を許可してほしい。

* * *
さて、このトークがグッドデザイン・丸の内で開催されたのは、この「軍艦島3Dプロジェクト」が2015年のグッドデザイン賞を受賞しているからである。そこには、そのデータを元に3Dプリンタで作られた30号棟の模型がある。また、同じく2014年に受賞したヘッドマウントディスプレイ「ハコスコ」でVR映像を見られるようになっている。

これらをちょっと…したいと思っている。





追伸:
内容ではなくイベント運営についてちょっと細かいことを言うと、せっかくの大画面、たしかによく見えるのだけれども、会場がガラス張りで外光が入って反射するので、そのあたりは検討の余地あり。また、公式カメラマン(?)がイベント中に写真をたくさん撮っており、連写するシャッター音がかなり耳障りだったことも申し添えておく。アンケートに書きたかったが、紙だけ配られて筆記用具がなかったので書けなかったのだ(持っていたボールペンが出なくなっていた…)。

2/27追記:
会場側は来場者の写真を撮っていたが、来場者が出演者の写真を撮っていいかのアナウンスがなかった。いまはSNSで書いたり、それを共有する人も多いので、せっかくのイベントを「広める」意味ではそうしたことを逆に「してほしい」とアナウンスし、さらにはハッシュタグ作るなどすると、よりよいと思った。なお、私は、出演者のみなさんは撮影OKのトークイベントにもよく出演されているので、勝手ながらこうして写真を撮ってアップした。問題がありましたらtwitter等でご連絡いただければ幸いです。



 
新潟県のいくつかの商店街では、軒庇を張り出して隣家とつなげ、その下を通路とする「雁木」がある。雪が降って道路が埋もれても、この通路だけは確保できていた。そんな往時の写真がいくつもある。

元来、自らの土地の一部を通路として提供していたもので、それゆえに一軒一軒、独立しているものだったが、現代ではそうではなく、歩道(公道)に庇を突き出している場合が大半だろう。昭和40年代、50年代などに、あらかたまとめて歩道とともに整備され、アーケード商店街のイメージに近くなった。上の写真は小千谷市のものだが、どこもこのようにきれいに整備されている。
 
新潟市の本町通、古町通をはじめ各地にあり、ほか、新発田、水原、新津、村松、五泉、加茂、三条、見附、長岡、柏崎、直江津、高田、糸魚川、栃尾、小千谷、小出、六日町、湯沢、十日町…などなどにある。

いくつかの雁木通りを回ったとき、見附の通りの端部、そろそろ折り返そうかと思ったところに、ハッとするものがあった。

商店街として整備された連続式のものではなく、一軒一軒のものだ。向かって左端…。

家は新しくなっているが、雁木だけは古そうだ。手作りのにおいがぷんぷんする。注目すべきは屋根のコーナー。

厚い板が曲げられている。

建物との間隔は、突っ張り棒のような梁。ちょっと歪んでいる。雁木の屋根部分は新しいようだが、長手方向の軒というのか梁というのか、この木材は古そうだ。

ただ、古いのはこの部分だけで、続く軒は新しかった。梁の裏側には電気の配線。それらの器具には、新しいものもあれば古いものもある、これは梁とともに更新されたのだろう。

この古い雁木と新しい雁木、それぞれ、やはり個人が作ったものなのだろうか。ある一軒から人が出てきたのだが、そのときは尋ねようとも思わなかった、なんともったいない。

* * *

新潟県内の雁木通りをハシゴすると、街によっていろいろなスタンスがあるのがわかる。加茂はがんばっているなと感じたが、別の見方をするとデザイン的に画一化されてしまってもいた。もちろん、こんなのはデザインの観点だけの話で、実際に使う人が明るく、活気を感じるならばなんの問題もない。




 
二つの、形の異なる蔵を抱きかかえるように、大きな瓦屋根がかかっている。新潟の蔵はよく板で囲われていたり、別途屋根がついていたりするが、考え方としてその延長線上にあるものだろう。おそらく、もともとは二つそれぞれ独立していたものを、別個に外壁をつけずにまとめてしまった、というところだろう。

ということは、もし中に入ると、中央部は、左右の蔵の漆喰の外壁に挟まれた狭い空間があり、その上に大天井がある、ということになる。蔵の本来の屋根の上はどうなっているのだろうか。物置のようになっているのだろうか。

とても気になる蔵である。



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