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青森・北海道の駅における跨線橋 撮り散らしの続き。

●蘭島駅
20110722_099.jpg古レールでフレームが組まれたプラットトラスタイプ。もちろん脚も古レール。外壁が木製で、フレーム以外は塩谷駅(前日のポストを参照)と同じに見える。

階段部分の屋根に、枕木方向(と言っていいのかな)に4本、部材がある。そういえば、トタン屋根は、端部にこういうのがあることを思い出したが、これ、なんだろう。屋根上に上がったときの万一のためか、雪が滑らないためか。ご存知の方はご教示くださいませ。


●余市駅
20110722_008.JPGプレートガーダータイプの跨線橋。脚は古レール。ガーダーもリベット接合で、時代を感じさせる。

この跨線橋は、いつ架けられたのだろうか。1948年の航空写真には、ないように見える。1967年はどうだろうか。よくわからない。1976年にはある。


●倶知安駅
20110722_009.JPG部材は古レール。しかし、窓の部分に斜材が来ないように設計されている。古レールをプラットトラスに組んで跨線橋を製作する場合、斜材を、窓を無視する・窓を考慮するように配置する2タイプがある、ということに気づいた。

よく見ると、レールの底部を利用して壁材を貼り付けているように見える。


●ニセコ駅
20110722_010.JPG一転して、窓を斜材が塞ぐタイプ。

屋根のスベリ止め(?)も、横棒ではなく、なんと言えばいいのだろう、取っ手タイプ(?)。

脚も古レール。壁材は、古レールの底面の裏側に貼ってある。

跨線橋の入口に扉があるのが、北国らしい。断面積が半分になるので大量の客をさばくことはできないが、冬期の雪の吹き込みを防ぐことには大変効果的だ。駅によっては、夏場は扉を外しておくことがある。


●蘭越駅
20110722_011.JPG鉄骨でベースが造られているタイプ。1965年の航空写真にもその姿が見える。脚は鋼管タイプ。

20110722_012.JPG内側。鉄骨のベースがあって、その上にコンクリートで階段を造って、それをパネルで覆った感じ。

この駅で1時間半くらいあったので、周辺をいろいろ歩き回った。

●七飯駅
20110722_013.JPGちょっと離れて七飯。古レールでプラットトラスタイプ。

窓にご注目。三段窓である…というのは誤りで、単に、目の字型の桟であるというだけ。電車でいう「三段窓」は、最下段と最上段がそれぞれ上昇・下降するもの。こちらのサイトに詳しい。


跨線橋の写真。列車の窓が開かなければ、撮影できない。北海道で乗った各停は、キハ40は窓開けOKだったが、蘭越から長万部まではキハ150だったので不満だった。私たちの世代では、列車は風を浴びてこそ。

跨線橋を見るとしたら、
・跨線部分のフレームの部材、構造
・階段部分の部材、構造
・脚の部材、構造
・窓
・階段の踊り場の有無(高さはほぼどれも同じ)
・外壁
・外壁とフレームの関係
・跨線部分の屋根構造(山形か片傾斜かなど)
などだろうか。

いまさらだが、「プラットトラスタイプ」というのは、トラスが

|\|\|\|\|/|/|/|/|

または

|\|\|\|X|X|/|/|/|

となっているもので、鉄(鋼鉄)のトラスを組む場合に多用される。架線を吊り下げているビームがトラス構造である場合もほとんどがプラットトラス。


なお、基本的に、プラットトラスタイプ以外の跨線橋は撮影していない。いま考えれば、ガーダータイプも撮影しておけば、なんらかの類型化ができたかもしれない。今度から、網羅するようにしよう。あと、列車内からなので無理といえば無理なのだが、脚の形式にも注目したい。今度の課題である。

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