大きな地図で見る 函館本線の森駅のあたりをうろついていたとき、この鳥崎川橋梁に出会った。複線PC桁だ。持っていたカメラの都合で、2分割で写真を上げる。 (左が函館・森方向、右が桂川・長万部方向) 上の写真の右。(左が函館・森方向、右が桂川・長万部方向) 橋が新しいので、架け替えたのだろうと思っていた。ところが、橋台部分に、こんな銘板を見つけた。 とある。 ちょっと引いて見よう。 橋台だけでなく、桁にも銘板がある。 ちょうど橋台の1年後だ。3月着手、10月竣功という、無雪期の作業だということがわかる。「しゅん工」の「ん」に目が行ってしまうのは、本題とは関係ない。
この単線の旧線は、森駅側の橋台が残っている。PC桁裏。美しい。ところどころにある点々は、テンションを与えていた鉄筋を切断したあとだろう。 こんな形状をしている。 さて、この桁は昭和52年に架けられた。では、それ以前の桁はどうだったのか。 この区間、森~桂川間(当時は信号場。JR化時に駅に昇格)は、昭和54年(1979年)9月27日に複線化された。その際に、それまでの単線に腹付け増線するのではなく、複線桁を架設した。 1976年の航空写真を見てみよう。 (国土画像情報より転載、トリミング) 鳥崎川の西(左)にDD51が牽引する貨物列車が走っている。これが、単線の旧線。その北側に、複線化工事をしているのがわかる。この鳥崎川橋梁の部分は橋台と橋脚が見えている。 橋台の工事は昭和51年なので、まさにこの航空写真が撮影された年度だ。もし撮影が翌年だったら、複線桁が架設された状態だったに違いない。冒頭のGoogleマップと見比べると、それぞれの線形の違いがわかるだろう。 桁下は、現在のように道路だっただろうから、ここにあったのは下路鈑桁だろうか。 ここもちょっと引いて見る。 右が森駅、左が桂川方面。 PR |
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