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東北新幹線で有名なのは、第一北上川橋梁だろう。全長3872m、日本一長い鉄道橋梁である。日本一長い道路橋は東京湾アクアブリッジで4424mである。しかし、ここで紹介するのは第二北上川橋梁だ。東北新幹線において2番目に長い橋梁である。

IMG_3166_R.JPG橋長1029m、最大支間101m。支間101mのワーレントラス9連+支間60mのワーレントラス1連が一体となった連続トラス桁である。

いや、そんなことよりも、この曲がり具合である。地図を見ればわかるとおり、盛岡に向かって右にカーブしている。半径は4000m。支間101m部分は角度で言えば1.447度だが、長さがあればこそのこの曲がり具合。カーブするトラス橋については過去にも書いたことがあるが、こう巨大だと見上げるのも億劫だ。新幹線の橋梁は、すべてがつるんとしていてあまり惹かれないのだが、大きさと鉄骨の太さに圧倒される。北上大橋も同じだ。

ワーレントラス部分だけでいえば、第一北上川橋梁は支間90m6連分=540mなので、全部トラス桁で969mあるこちらのほうが長く見える。高架橋と連続する、支間の短いPC箱桁は橋梁に見えないかもしれない。支間60mの部分は、上の写真の一番手前の大1連である。

橋梁部分=トラス部分は、両岸の堤防を跨ぐ形の最短の長さである。仙台方の1連だけが支間60mなのは、ここを60mにして盛岡方を支間101mにすれば、続く3連でちょうど北上川を跨ぐことができる。右岸ギリギリに第2橋脚、北上川の中に第3・第4橋脚、左岸ギリギリに第5橋脚と配置すれば、川の中に建てる橋脚は最小限になる。第5橋脚より盛岡方をも支間101mにしたのは、同じ設計の桁を流用したに違いない。以上、この段落は推測だ。

全体を写真に収めようとしたが・・・

IMG_3170_R.JPG水平画角93度の17mmでは当然入らず、対角魚眼でなんとか。魚眼なので中央部が手前に強調されているが、カーブの外側から撮影しているのでもともとそのあたりがふくらんで見える。


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