かつて月イチ以上の頻度で行っていた、諏訪湖南側、入笠山周辺の林道群。十数年ぶりに行ってみると、どこも閉鎖されていて、やむなく芝平峠から南に下った。 途中に芝平という集落跡があり、それはまた別項に譲るが、人が住むエリアまで下りてきたところで山室川を渡る。山室川は美和ダムの堤体直下に注ぐ川だ。 ローゼにするほどのスパンか、と思うけれど、当時はこれが最適解だったのだろう。きれいに補修された跡がある。親柱もつけかえられているようだ。残念ながら右岸側には銘板はない。 左岸川左(下流)には「きたがいとばし」とひらがなの銘板がある。「ばし」と濁っている。橋の銘板は、実際の名称とは関係なく、「濁る」のを嫌って「はし」と清音としているものが多い。 サイト「河童倶楽部」の記事を見ると、かつては左岸右側に古い親柱があり、この銘板が貼られていたようだ。全体的に古びた姿がサイトに見える。「河童倶楽部」の管理人さんとは、10年ほど前に『どっちマニア』というテレビ番組でご一緒したことがある。精力的なブログ記事、尊敬しています。 PR 福島県の磐越東線は、夏井川に沿って走る。並行して県道41号が通る。ずっと谷に沿った1.5車線の道で、交通量はあまりなく、淡々と走ることができる道だ。 北から走ってきて、夏井駅を過ぎ、夏井渓谷といわれるあたりで左コーナーを回ると視界の上のほうに古いプラットトラスをくぐる太い水管が目に入った。 スマホの地図を見ると、ピンが立っていた。おそらく十数年前に歴史的鋼橋集覧でチェックしてピンを立て、今回現地に行ったくせにその地図を見てもいない、でも走っていて気がついたのだから、それはこの水管橋の持つ力なのだろう。 夏井川が蛇行する部分をショートカットして、直線距離約800mで落差約50mを稼いで発電する。夏井川には、ここだけでなく、いくつも並行して水路隧道が掘られての水力発電所がある。 水管橋は往々にして三弦橋の形を取る。底辺が上の場合(断面が△。「三角トラス補剛」)もあるし下の場合(断面が▽。「逆三角トラス補剛」)もある。1本だけが水管の場合もあれば、2本の場合もある。 この那珂川水管橋は、斜張橋として桁を吊っている。吊っているのは上弦材(△の上の1本)で、水管である下弦材(下の2本)はトラス構造で剛結されている。主塔に向かう軸方向の圧縮力がかかるはずだが、全体にかかっているのか、上弦材だけにかかっているのか、わからない。 主塔は逆Y。橋長は492mもある。 裏側。ガセット部分だけ白いのは、そこだけ、雨だれが来ないのだろうか。こんなにきれいに塗り分け(?)られるものだろうか。ならば、水管の側面に雨樋をつければ、汚れはずっと減る? 北海道の美深町北部・恩根内と中川町佐久を結ぶ道道118号がある。小車峠付近が長年、災害による通行止めとなっている。2000年のツーリングマップルには通行止めの表示はない。道道資料北海道さんの記事によれば、2001年に大規模な崩落があって以来の通行止めのようだ。その西側に、行き止まりなのだが、行ってみた。 北側、佐久地内にすぐ、通行止めの標識がある。「20km先 通行止」「118美深中川線/美深町・恩根内方面には/通り抜けできません。」 そこから南下、地図でいうと「中川町」と書いてあるあたりにある青看。道道118号は左折だが「通行止め」、直進すると道道964号だがそれも「通行止め」。左に行ってみる。 すぐにこの表示。「2km先通行止」「118美深中川線/美深町・恩根内方面には/通り抜けできません。」 そのまま進むと①の地点にゲートがあった。ここまでの間、何もなし。なんらかの理由でここまで開通させているのだろう。分岐まで折り返す。 分岐から南下するとすぐに「14km先 通行止」「964板谷蕗ノ台線 未開通のため/幌加内町・蕗ノ台方面には/通行できません。」 地図②のあたりで未舗装となる。 地図③のあたりでゲート。道はこの先にも続いている。 「この先通行できません」「この先は、開発道道中止区間につき道路ではありませんので、車両等の通行はできません。」 こうした盲腸線は、いろいろな感慨を引き起こしてくれる。 |
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