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カルカルで開催された『オレ鉄ナイト2』に参加してきた。

前回の様子はこちら→オレ鉄ナイト


・USTREAMアーカイブ
http://www.ustream.tv/recorded/20237004 20120208_008.JPG企画は武田保志さん(乗り鉄・車止標識好き、社長公募鉄) @yasutkt。壇上にはオオゼキタクさん(ミュージシャン・乗り鉄・ショートカット鉄) @taku1と小倉沙耶さん(鉄道アーティスト/: Ust鉄道情報局 鉄道情報局/ブログ) @kokurasaya。今回は、小倉さんのプレゼンからスタートした。お題は、満を持しての古レール!

20120208_009.JPGわかるなあ。私としては、このそれぞれの項目を、すべて俯瞰してみたくなる。
BV&Coなどは、私がうっかり買ってしまった英国石炭産業の盛衰みたいな論文集に、なぜレールばっかり作っててダメになってしまったのかみたいな章があったりする。

CARNEGIEは、もちろん19世紀の鉄鋼王、アンドリュー・カーネギーにちなむカーネギー・スチールのこと。20世紀初頭にジョン・ピアポント・モルガンによって買収され、USスチールの子会社になった製鉄会社だ。その経営者、アンドリュー・カーネギーは、モルガンが製鉄会社を買収した際に「世界一の大金持ちになりましたね、おめでとう」と言ったのは有名なエピソードだ。

もちろん小倉さんのプレゼンはすばらしかった。中でも、会津鉄道の会津田島駅に満鉄の陽刻がある古レールがあるという報告は、USTを見ている人を含めて全員を驚愕させた。会津田島駅には2011年には3回寄っていて2回、駅前で寝ているが、もちろんまったく知らなかった!

個人的には、古レールは、ダムと並んで開けてはいけないパンドラの箱として封印してあるジャンル。だから、レールについての小倉さんのお話は、一晩でも聞いていたい。いや、イチからレクチャーを受けたい。そういう気持ちにさせてくれるのが、「オレ鉄」である。詳しいとかそういうことではない、「好き」がいちばん聞いてて楽しいのだ。


第二部。江守さんの「自分撮りオレ鉄」に続き、私のプレゼン。題して「タイムライン鉄」。
20120208_011.JPGあらゆることを、「鉄道史」という時間軸に当てはめて考える机上の遊びだ。本当は、土木史でいきたかったのだけれど、一般的に興味を引きやすい題材でいくつかお話しした。

まず、小倉さんのプレゼン、前述の画像に「1906」とあることから、明治終盤になってもレールを国内で製造することができなかった、そういうことを考えることです、みたいな前置きをしてから、「国鉄」「鉄道省」のイメージのお話。
20120208_000.jpg私の思い込みかもしれないが、一般的に、「国鉄」の前が鉄道省で、その前が鉄道院である、くらいの知識はみなさんお持ちだと思う。でも、それは本当なのか、あるいは国鉄と鉄道省と鉄道院の違いは? みたいなことは、きっと、あまり考えられていない。

上記の表で一目瞭然である。要するに、国鉄ができるまでは国営である。日本の鉄道140年の歴史のうち、前半を超えて73年間もその状態であった。さらに、内閣直属の鉄道院ができるまでは、行政機関たる省の一部局、あるいは庁でしかなかった。

次に、鉄道車両で見る。電車編。
20120208_001.jpgよく419系で言われていたのだが、本来の製造目的である581系の時代よりも、改造後のほうが長くなってしまったということがある。そういうことを見るものである。

101系が、140年の歴史に占める割合はすごい。対して157系の寿命の短さ。181系新製車の寿命の短さ。そして、これら新性能電車は、鉄道140年の歴史の後半部分に出てくる。

機関車その他編。
20120208_002.jpg新性能電気機関車、ディーゼル機関車、液体式気動車、すべて「後半70年」での登場である。つまり、それ以前はすべて蒸気機関車といっていい。

次は、横軽のタイムライン。20120208_003.jpg

EF63が使われるようになる前はアプト式でED42が云々というのは、誰もが知っていることと思う。それが昭和38年までであったことも、まあ知られていると思う。でも、アプト式がどれくらいの期間使われていたのかと問われると、おそらく答えられる人は皆無かと思う。答えはこうだ。
20120208_004.jpgアプトは70年間。それに対して、粘着式時代は半分の34年間である。しかも初期19年間は蒸気機関車による運転である。

横軽の近代化と複線化は十分に役割を果たした。それでも、34年間しか使われていない。それが長かったのか短いのか。そういうことを考えるきっかけとなるのが、こうした年表遊びなのだ。

そして、ハイライト、全国の鉄道網延伸図。
anigif35.gif
(クリックで拡大/1秒刻みの画像にジャンプ)

実はこれ、とっても面白いのだけれど、プレゼンで使うにはちょっと使いづらかった。それがわかっていたので、高知が既存の鉄道網とつながった瞬間というものをお話するくらいにとどめた。本当は、大隅線が全通後18年で廃止になっていることなどを話すつもりだったのだが、忘れてた…。

と、こんなで私のプレゼンは終了。


20120208_012.JPG道路や橋梁でもおなじみ、@lervel_7gさんの未成線プレゼン。「ロリ鉄」などという浮ついた自称とは反対に、ストイックなスライドが付き次と投影される。

20120208_014.JPG松ヒトシさんのCADで描いた蒸気機関車パーツのプレゼン。松さんはこのためにわzわざPCを持参した。ソフトが入ってる必要があることと、会場のノートPCのようなものではあまりに非力なのだそうだ。

ここでは返りクランクをいろいろ描いたが、火室などもあった。2次会では、2軸従台車を回転させたりリンダリングしたりした。
20120208_016.JPG.

全員の内容を紹介したいのだけれど、写真がないものが多い。見るのに集中してたからな。また、後日、カルカルのレポもあがると思う。ここでは、お名前を列挙することで割愛させていただく。ここに列記した皆さんに、敬意を表します。

江守敦史 @emoyan911
磯部祥行 @tenereisobe
ねぎとろ @zwelf_12
LEVEL7G @level_7g
粒来さや香
草町義和 @kusa_yoshi
松ヒトシ @matsu706
平野玲音 @reon_tetsudo
田ノ岡三郎 @saburotter


最後に。よく「自分なんて広く浅くだから…」みたいに言う人がいる。でも、そんなの関係ない。「とにかく好き」という気持ちと、ちょっとの「見せる工夫」があれば、みんな壇上に上がるべき。ただし、自慢や、知識披露になると、たぶん観客に響かない。特定のジャンルに詳しくても、そのジャンルの説明は「オレ鉄」ではない。「なぜそのジャンルが好きか」ということがオレ鉄なのだと私は思う。次回は6月に開催。震えて待つ!



spl.thnx : Photoscape
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蒲原鉄道 ダイヤ(昭和59年2月改正)
蒲原鉄道 ED1 形式図(車両竣功図表)
蒲原鉄道 クハ10 形式図(車両竣功図表)
蒲原鉄道 ハ1 形式図(車両竣功図表)の続き。

テキスト起こしやめてすべてアップする。


4d1d9ffa.jpg蒲原鉄道 ハ2 形式図

84738b33.jpg蒲原鉄道 モハ11 モハ12 形式図

4b1cc4ec.jpg蒲原鉄道 モハ41 形式図

454e7ac5.jpg蒲原鉄道 モハ51 形式図

8df04fa5.JPGc83eea91.JPG(安田民俗資料館=閉館中に保存してあるモハ51)



124a02e9.jpg蒲原鉄道 モハ61 形式図

7925bc13.jpg蒲原鉄道 モハ71 形式図

f5331553.jpg蒲原鉄道 モハ81 形式図

e222734a.jpg蒲原鉄道 モハ91 形式図

どなたかのなにかのお役に立てれば幸いです。
 
蒲原鉄道 ダイヤ(昭和59年2月改正)
蒲原鉄道 ED1 形式図(車両竣功図表)
蒲原鉄道 クハ10 形式図(車両竣功図表)の続き。

6c17ff05.jpg記載事項を転記する。粍をmmに、米をmに、屯をtに置き換えた。

















形式ハ1 車両竣功図表
車種 半鋼製制御客車
記号番号 ハ1 廃車

型式 2軸固定緩急客車
定員…67人(内座席29人)
客室面積 8.30×2.18=18.10平方m
定員1人ニ対スル面積 0.27平方m
最大寸法 長×巾×高 9550×2680×3570
自重…8.30t
連結器中心高 880mm
連結器種類 下作用自動連結器
制動機種類 手用制動
車軸ジャーナル(圣×長) 108×204
 ホヰールフット(圣×長) 153×165
灯 放 客室 グローブ 3個 常用灯6ケ(注:「放」は違うかもしれない)
     尾灯        2ヶ ヨビ灯3ヶ


製造所名 京浜車輌工業
製造年月 昭2.9
改造所名 電機車輌
改造年月 昭23.6
代償
前所有者
旧番号 ハ=3
記事 荷物合造車ヲ改造ス
蒲原鉄道 ダイヤ(昭和59年2月改正)
蒲原鉄道 ED1 形式図(車両竣功図表)の続き。

9f117de7.jpg現在、五泉市内で個人により保存されているはずだ(未見)。



記載事項を転記する。粍をmmに、米をmに、屯をtに置き換えた。



形式クハ10 車両竣功図表
車種 半鋼製制御客車
記号番号 クハ10

定員…109人
 内座席…62人
面積 客室 34.55平方m
最大寸法 長サ…16350mm
 : 巾…2725mm
 : 高サ…3655mm
自重…19.00t
連結器ノ高サ 空車…890mm
 : 満載車…770mm
連結器ノ種類…自動連結器
台車ノ種類…軸バネ式
車軸 軸頚…85mm×182mm
 : 車輪座…128mm×178mm

制動装置ノ種類…SME三管式空気制動機 
 : …手用制動機
 : …(記載抹消)
制御器ノ種類…電磁空気単位接触器式
戸閉装置ノ種類…電磁空気式半自動戸閉機
灯ノ種類及ビ個数 室内灯…600V40W(蛍光灯)直列8個
 : 全消灯…100V200W(電球) 1個
 : 標識灯…100V40W(電球) 2個
 : 運転室灯…100V40W(電球) 1個
 : 予備灯…100V10W(電球) 4個
 : ステップ灯…100V15W(電球) 4個


製造所名 川崎車両株式会社
製造年月 昭和10年
代価 719260
前所有者名 国有鉄道
旧番号 キハ41120
認可年月日 昭和25年5月11日鉄監第775号譲受使用認可(注:第=略字)
記事

製造所名 蒲原鉄道株式会社(改造)
製造年月 昭和25.7
代価 
前所有者名
旧番号
認可年月日 昭和25年7月19日新陸鉄業第646号設計変更認可
記事 制御客車に改造

製造所名 上仝 (注:蒲原鉄道株式会社(改造))
製造年月 昭和33.5
代価 
前所有者名
旧番号
認可年月日 昭和33年4月18日新陸鉄監第2066号設計変更認可
記事 暖房装置新設

製造所名 西武鉄道株式会社(改造)
製造年月 昭和38.1
代価 1650600
前所有者名
旧番号
認可年月日 昭和35年12月26日新陸鉄監第2504号設計変更認可
記事 不燃化対策工事及一部改造

製造所名 上仝(注:西武鉄道株式会社(改造))
製造年月 昭和42.6
代価 1475000
前所有者名
旧番号
認可年月日 昭和42年5月4日新陸鉄監第9025号設計変更認可
記事 制御装置改造及其の他設計変更


キハ41120の国鉄最終配置は大館であった。

1930年に製造された車両が、蒲原鉄道最末期まで使用されていたのは奇跡というべきか。キハ41000(キハ04)最後の生き残りだった(注)。1956年の写真が『キハ41000とその一族(下)』に掲載されており、それによれば気動車時代の名残が、孔として床下にあるということだ。ただし、見てもおそらくそれがそれであるとわからないだろう。

(注)片上鉄道にて動態保存されている車両がある。
蒲原鉄道 ダイヤ(昭和59年2月改正)の続き。資料性があるものとしてアップする。とくに記事はない。

ED1.jpg記載事項を転記する。



形式ED1 車両竣功図表
車種 鋼製電気機関車
記号番号 ED1

最大寸法 長サ…9180mm
 : 巾…2445mm
 : 高サ…3904mm
自重…25.00屯(トン)
連結器高サ…880mm
連結器ノ種類…シャロン上作用自動連結器
台車ノ種類…日車釣合梁式
車軸 軸頚…108×203
 : 車輪座…152×156

制動装置ノ種類…A.M.A.空気制動機 手用制動機
制御装置ノ種類…直接制御器 T.D.K Q2LT型(注:東洋電機)
電動機 種類…直流直捲電動機 T.D.K 31SC(注:直流直巻)
 : 出力…75HP(55.96KW)
 : 電圧…600V
 : 個数…4箇
歯数比…14:70=1:5
全負荷ニ於ケル引張力…3380kg
 : 速度…24KM
電動機(制動機用) 種類…直流直捲電動機DH-25
 : 出力…5.65HP(4.22KW)
 : 電圧…600V
 : 個数…1箇


製造所名 日本車両製造株式会社
製造年月 昭和5年5月
代価 21,501円43
前所有者名
旧番号
認可年月日 昭和5年4月9日監第1338号設計認可(注:第=略字)
記事

製造所名 蒲原鉄道株式会社(改造)
製造年月 昭和37年9月
代価 79,550円00
前所有者名
旧番号
認可年月日 昭和37年8月31日○陸鉄監第4047号設計変更(注:○=判読不能だが「新」か?、第=略字)
記事 F動作弁ヲA動作弁ニ変更





















 


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