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今年は116件の記事を書いた。もっとも、2018年取材のものだけではないが、2018年取材のものから、自分で「これ、よかったなあ」と自画自賛し、かつ、もっと読んで欲しいので広めるために行うのがこのアワード。「ダムアワード」に触発されて@hachim088さんがご自身の1年をブログに書いてあること・ないことを振り返りつつアワードを制定されたのをさらに真似したものだ。

今回も【部門】を(適当に)考えて、それぞれの賞を設けた。大賞は最後に発表する。

【ドボク部門】

●ドボク部門賞

廃止信号場にある水路共用車道トンネル

今年も丸田祥三さんの撮影にたくさん連れて行っていただいた。これは中央本線の東塩尻信号場跡にあるトンネル。水路トンネルを兼ねている。こういう工夫を見つけたときは、わくわくする。

●次点
潮風橋 異形断面の三弦橋


歩道橋は、本当にいろいろなものがある。真横から見たときは三弦橋だとは気づかなかった。

●次点
直別駅のハーコート製跨線橋


廃止された上厚内駅と、直別駅にある跨線橋が、まさかのハーコート製鈑桁の転用。ようやく見に行くことができた。上厚内の銘板が保管されていると知り、いつか見に行かねばと思っている。

【建築部門】

●建築部門賞

凸on凸 古いブリヂストンのマークと建物の意匠を重ねた自転車店

美しい。模型で再現された架空の街にあるような建物。

●次点
手回し式天井クレーン用レール付き扉

なんだろうこのゲート…と思ってよく見るととても考えられていた。足下の機構も美しい。

【文化部門】

●文化部門賞

大崎上島での進水式

今年は、船や港への関心が高まった年だった。年始に大崎上島などに行ったのは、造船所の風景を見たかったからだ。大崎上島では偶然にも進水式の現場に出会った。出かけなれば、こういう場にも出会えないのだ。

●次点
800馬力除雪車

日本最大出力のロータリー式道路除雪用。惜しむらくは、この車両がおかしな塗装でなく、また、展示も柱が邪魔にならない場所であれば。


●次点
『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart3』の蒸気機関車の動輪回転数

(以下全てBTTF3の画像はAmazonプライムよりキャプチャ)

時期を問わない「考察」記事は、このブログの大切なものだと思っている。本記事は、BTTF3を見ていて思いついたもの。

劇中で使われた機関車は「1885年にはまだ登場していない」Sierra No.3。セントラル・パシフィック鉄道(CP)の#131という設定で出演している。軸配置は4-6-0。実際のCPの#131は4-4-0だったそうだが、これは余談。このSierra No.3が時速140kmを出すためにはどうなるか計算してみよう。動輪径は1422mmなので、140000/(1.422*3.14)/60=522.57、つまり523rpm必要になる。一瞬で軸が焼き付くだろうが、電気系のドクに機械系の知識があるだろうか。


さて、これらをしのいで「轍のあった道」らしい記事として、「大賞」を選ぶ。

【轍のあった道大賞】 

北見滝ノ上駅にあったハンコを読む



国鉄の、北海道のローカル線の末端の駅にあったハンコたち。ここに見え隠れする、「お役所仕事」的な全国統一フォーマットと、極めてローカルあるいはこの駅に限る事象と。駅員の家族構成や給与、組合の活動まで見えてくる、大変貴重な状況証拠。こういうハンコが全駅に用意してあり、組織的に管理されていたことを考えると気が遠くなる。

かつて富内線の廃止駅で、無造作にこうしたハンコが配布されていたことがあった。記念に2~3もらってきたが、放出するほうは、こういうものを「読む」ことでさまざまなことが浮かび上がることに気づいていないのだろう。もしいま、保存している物品の片隅にハンコ類もある廃止駅があったら、ぜひ公開するか、私に内容を教えて欲しい。


2019年も『轍のあった道』をよろしくお願いいたします。


●関連項目
2013年『轍のあった道』アワード
2014年『轍のあった道』アワード
2015年『轍のあった道』アワード
2017年『轍のあった道』アワード



























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